[本文]

国・地域名:
ドイツ
元記事の言語:
ドイツ語
公開機関:
ドイツ連邦教育研究省(BMBF)
元記事公開日:
2023/03/17
抄訳記事公開日:
2023/04/14

学術期間契約法の改定

Reform des WissZeitVG

本文:

(2023年 3月17日付、ドイツ連邦教育研究省(BMBF)による標記発表の概要は以下のとおり)

第20立法期間の連立協定には、科学・学術分野における労働条件の改善と、それに伴う学術期間契約法(WissZeitVG)の改定が盛り込まれている。BMBFは、2022年6月27日の会議、「科学における良好な労働条件-WissZeitVGの改定」を皮切りに、科学界の関係者の専門知識と視点を取り入れるため、幅広くオープンエンドなステークホルダー・プロセスを実施してきた。

同法改革案の概要は、以下のとおり。

■主要目的

1)科学分野における労働条件の改善
2)想定される博士課程期間に合せた博士との契約期間の設定
3)ポスドク段階でのキャリアパスの予測可能性、代替キャリアを含めた早い段階でのキャリア展望、雇用が終了するまでの見通しの改善
4)家族政策や社会政策の規則の拡大
5)より永続的な雇用の拡大
6)各個人に合ったステップアップ・パスの考慮
7)科学システムのダイナミズムと効率性、および大学や研究機関の行動能力の確保
8)規則をよりシンプル、明確で、現実に適応しやすい内容に保つ

■改革案の骨子

全体的な目標:科学的なステップアップを中心に据え、信頼性、計画性、透明性を高める。

1)博士号取得前の資格認定段階(R1):最初の契約において最短契約期間を設定することで、特に博士課程の学生の信頼度を向上させる。
2)ポスドク段階(R2/R3):有期雇用契約の最長期間を短くすることにより、早い段階で計画が立てられるようにする。
3)第三者からの資金提供の制限:第三者からの資金は、資格取得のための有期契約の上限を使い切った後にのみ、可能とする。
4)その他の規則のポイント:研究と共に就労も可能とすること、契約者と共同で決定が出来る可能性を拡大すること、など。

[DW編集局]