[本文]

国・地域名:
米国
元記事の言語:
英語
公開機関:
国防総省(DOD)
元記事公開日:
2023/03/21
抄訳記事公開日:
2023/04/18

DODの2023年度基礎研究助成、31チームに2億2,000万ドルを提供

Fiscal Year 2023 Research Funding Awards

本文:

(2023年3月21日付、国防総省(Department of Defense:DOD)による標記発表の概要は以下のとおり)

DODは、多分野大学研究イニシアチブ(Multidisciplinary University Research Initiative : MURI)の一環として、基礎研究プロジェクトに2億2,000万ドルの助成金を発表した。5年間の平均助成額は710万ドルで、研究の進捗が十分であることと資金があることを条件に、61の学術機関に配置された31チームを支援する。

1985年の開始以来、MURIプログラムは、多様な専門分野の知見を結集することによりDOD固有のさまざまな問題に対処するための最先端技術の発展を促進することを期待して、研究者チームに資金提供してきた。競争率の高いこのプログラムは、同省による単独の研究者への基礎研究助成を補完するもので、現在および未来の軍事能力に多大な貢献をした他、多様な商業分野での実用化ももたらしている。注目すべき業績としては、量子センシングと量子通信への応用の可能性を持つ冷却原子型量子法(cold atom quantum methods)におけるブレークスルーや、地雷の新たな物理学的検出手法につながるパルス磁場伝播(pulsed magnetic field propagation)とドップラーレーダー検出技術の進歩が挙げられる。

2023年度の公募では、陸軍研究所(Army Research Office)、空軍科学研究局(Air Force Office of Scientific Research)、海軍研究所(Office of Naval Research)が、DODにとって戦略的に重要な24のテーマ分野で募集した。専門家パネルは259件の白書について実績に基づく検討を行い、その中から絞り込んで90の申請書を審査した結果、31の助成対象チームを選定した。

[DW編集局]