[本文]

国・地域名:
英国
元記事の言語:
英語
公開機関:
科学・イノベーション・技術省(DSIT) 
元記事公開日:
2023/03/22
抄訳記事公開日:
2023/04/21

英国の国際技術戦略

The UK’s International Technology strategy

本文:

(2023年3月22日付、科学・イノベーション・技術省(DSIT)の標記発表の概要は以下のとおり。)

外務大臣とDSIT大臣が先ごろ議会に示した標記戦略では、優先施策として次の10項目を挙げている。

・優先国との取り組みに基づく政府間実施計画を策定し、国際的な手段を活用して「英国科学技術枠組み」の実施を支援する。
・政府の技術戦略、実施計画、連携構築全般に当原則を組み込み、権威主義に代わるリベラルな手段である、価値に基づいた技術リーダーシップを発揮する。
・英国の投資パートナーシップの一環として「技術専門性拠点」を新設し、世界中の持続可能な経済成長を支援するべく、英国の専門能力へのアクセスを提供する。
・世界で最も広範で有能な技術外交ネットワークを創設し、英国の技術使節の数を増やし、グローバル・ネットワーク全域で技術の専門能力を高め、教育、出向、採用を通じて外交官の能力向上を図る。
・英国の未来技術フォーラムの成功に基づいて、技術のグローバル・ガバナンスを形成し、OECD技術グローバル・フォーラムの援護等を担う。
・世界中の主要連携相手の中に、技術の観点から優先付けた連携相手群を確立し、相互に有益な目標を具体化し、新たな機会を切り開く。
・英国が国際電気通信連合(ITU)評議会選任メンバーであることに基づき、連携国と協力して、すべての加盟国で機能するITUを達成し、世界中の接続性を高め、世界的な格差を解消する。英国は、英国の原則と価値観に沿って、グローバルな技術標準エコシステム形成に引き続き努める。
・ミッション志向の研究開発・技術開発に対する外務・国際開発省(FCDO)投資を通じて、地球規模の課題に対する技術ソリューションを開発する。
・政府全体を統括して、英国を技術投資に最適な場所とし、英国の先進技術の輸出を促進するべく作業を進める。
・世界中の大使館等を通じて、英国の技術専門能力とリーダーシップを最大限推進する。

対象となる優先技術領域として、次のものを挙げている。

・量子技術
・工学生物学
・AI
・半導体
・通信
・データ(上記の基盤・必要条件となる)

戦略的優先事項を達成するために、次の手段を採用する。

・科学技術外交
・規制外交
・サイバー外交
・貿易外交
・防衛外交
・開発外交

[DW編集局]