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- 国・地域名:
- 中国
- 元記事の言語:
- 中国語
- 公開機関:
- 人民網
- 元記事公開日:
- 2023/02/24
- 抄訳記事公開日:
- 2023/04/28
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科学技術部:2022年の全国研究開発経費、初めて3兆元を突破
- 本文:
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(2023年2月24日付、中国人民網の標記発表の概要は以下のとおり)
科学技術部の王志剛部長は、2月24日、国務院が開催した「イノベーション駆動型の発展戦略による科学技術強国建設の加速」をテーマとする記者会見で、以下のように述べた。
中国共産党第18回全国代表大会以降の10年は、中国の科学技術事業が飛躍的に発展し、科学技術のイノベーション能力の最も速く向上し、科学技術による生産力の貢献が最も顕著に現れた10年であった。中国のグローバルイノベーション指数ランキングは、2012年の34位から2022年には11位に上昇してイノベーション型国家となり、ハイレベルの科学技術自立自強、科学技術強国建設の新たな段階となった。
中国の研究開発経費は、2012年の1兆元から2022年には3兆900億元に増加し、GDPに対する比率は1.91%から2.55%となった。基礎研究費は、2012年の499億元から2022年の約1,951億元に増加し、対GDP比で4.8%から6.3%に上昇している。研究者の総数は、2012年の325万人から2022年には600万人を超え、世界一の座を維持している。また、高被引用論文では世界の27.3%を占めている。中国は、国際的なフロンティアイノベーションにおける重要なプレーヤーであるだけでなく、地球規模の問題を解決する重要な存在となっている。
ミッション志向と自由な探求の「二足歩行」を堅持し、量子情報、脳科学などの基礎研究分野において国際的な影響力を持つ独創的な成果を数多く収めている。欠点を補うと同時に長所を伸ばすことを重視し、高性能装備品、スマートロボット、レーザー製造などの重点産業におけるコア技術でブレークスルーを実現している。また、AI、ビッグデータ、ブロックチェーン、5Gなどの新興技術の実用化が加速している。種子と耕作地という2つの重要問題に焦点を当て、国の食糧安全保障を強力に支え、また、人民の生命・健康に向き合い、科学技術イノベーションによる疾病の予防と治療、公衆衛生の改善、高齢化への対応など、より的確かつ包括的に支援している。
この3年間、科学技術体制の改革を加速し、重点分野の改革は多くのブレークスルーを開いた。中国の特色のある国家研究所システムの構築が加速され、ハイレベルの研究型大学や研究機関が、国家の重要科学技術課題の実施において重要な役割を果たしている。ハイテク企業は、2012年の3万9000社から2022年には40万社に増加し、企業全体の研究開発費の68%を占め、762社が研究開発費で世界の上位2,500社に入っている。
中国は、開放的、包括的、互恵的な国際科学技術協力の理念を堅持し、160以上の国や地域と協力関係を確立し、200以上の国際機関や多国間協力に関わっている。気候変動への対応、クリーンエネルギー、新型コロナウイルスの予防などの重要分野の研究において、広く国際協力を展開し、60以上の国、地域、国際機関と共同で資金支援を実施してきた。
[DW編集局]