[本文]

国・地域名:
英国
元記事の言語:
英語
公開機関:
科学・イノベーション・技術省(DSIT) 
元記事公開日:
2023/04/06
抄訳記事公開日:
2023/05/12

英国、Horizon Europe不参加の場合のプログラム起案を発表

UK publishes prospectus for opportunities beyond Horizon Europe

本文:

(2023年4月6日付、科学・イノベーション・技術省(DSIT)の標記発表の概要は以下のとおり)

Horizon Europe計画への参加が不可能であることが確定した場合に、英国での研究・イノベーションを支援するための長期的で大胆なプログラム起案「パイオニア(Pioneer)」の構想が, 本日発表された。

「パイオニア」起案は、英国全土の研究者や企業からの意見を下に開発され、当該計画を形成するような提案を提示する。

EUとはHorizon Europeへの参加について協議しており、交渉が成功することを期待している。しかし、参加は、英国の研究者、企業、納税者にとって好ましい条件で行われなければならない。公正かつ適切な条件での参加を確保できない場合は、大胆かつ野心的な選択肢である「パイオニア」を実行に移す。

今週初め、ミシェル・ドネラン科学・技術大臣は、マリヤ・ガブリエル欧州委員会委員と会合を持ち、Horizon Europeへの参加に関する英国の期待を含む研究協力について協議した。協議は継続中であるが、「パイオニア」の初期詳細を公開することで、研究者や企業に意見を述べる機会を与え、EUとの協議を通じて適切な条件に達することができない場合の長期的な見通しを提供するものである。

万が一、パイオニアが必要となった場合は、既存の研究開発投資を補完する次の4つの主要テーマに焦点を当てる。

・人材
・エンド・ツー・エンド(E2E)のイノベーション
・グローバル・コラボレーション
・研究開発体制への投資

この長期プログラムは、必要に応じて早期に確立され、政府は研究者や企業と協力して集中的に取り組み、英国の強みを生かし、新たな能力開発に役立つプログラムのための優先課題を決定するとともに、「レベリングアップ(Levelling Up)」実行計画に沿って、全国のこの分野に対して資源と支援を提供する。

これは、英国のHorizon Europeへの加盟が遅れている間も、Horizon Europe保証基金から英国を拠点とする研究者やイノベータに10億ポンド強の助成が行われるという合意に達した節目を迎えて行われている。

[DW編集局]