（2023年4月11日付、大統領府の標記発表の概要は以下のとおり）

違法フェンタニル（麻酔鎮痛剤）を含む合成オピオイドは、米国人の死に最も影響を与えている薬物であり、バイデン政権は、米国での違法フェンタニルとその前駆物質の密売を阻止し、米国民の命を救うための政府全体の強化策を発表した。この強化策は、大統領の「国家薬物統制戦略（National Drug Control Strategy）」に基づくものであり、大統領の一般教書演説での、違法フェンタニルの生産、販売、密売の取締りによる、公衆衛生改善や地域社会の治安改善という要請を実現するためのものである。具体的には、次のような方法で違法フェンタニルのサプライチェーンを取り締まる。

① 国際的協調による取締りと違法合成麻薬取引の阻止
② 国内の情報機関および法執行機関の間の連携と情報共有の強化
③ 民間部門との協働の世界的展開の加速
④ 米国金融システムの麻薬密売人による利用や乱用からの保護
⑤ 違法合成麻薬の法的抜け穴を塞ぐための連邦議会への要請

[DW編集局]