（2023年4月12日付、全米科学・工学・医学アカデミー（National Academies of Sciences, Engineering, and Medicine：NASEM）の標記発表の概要は以下のとおり）

NASEMは、国が気候変動の課題に対処するのを支援する新たな主要なイニシアチブである「気候クロスロード（Climate Crossroads）」を立ち上げる。

何十年もの間、NASEMは気候問題を研究し、政策立案者や機関に対して、レジリエンスを構築し、社会を脱炭素化し、複雑で相互に絡み合った課題に対する新たな解決策を模索するためのアプローチについて、助言してきた。国際社会は、気候変動が地球と社会にもたらす数多くの脅威への対策を講じる重要な局面を迎えている。

この「気候クロスロード」イニシアチブは、NASEM内の結節点として機能し、NASEMが今後数十年にわたって国および世界におけるリーダーシップを持続するための新たな道筋を開くことを可能とするものである。また、NASEMの幅広い専門分野を活用し、新たな課題に対応するための場を設け、少数派コミュニティと協力する新たな方法を見出すなど、より多様なステークホルダーや意思決定者に影響を与えるものである。

気候クロスロードは、その活動を舵取りし、将来の活動を具体化するために、幅広い分野の専門家を求めている。気候クロスロードの活動は、7月11日と12日にNASEMで開催される主要会合で開始される予定である。

[DW編集局]