[本文]

国・地域名:
米国
元記事の言語:
英語
公開機関:
米国航空宇宙局(NASA)
元記事公開日:
2023/04/20
抄訳記事公開日:
2023/05/29

NASA、宇宙空間での保守・組立・製造コンソーシアムを設立

NASA Creates In-Space Servicing, Assembly, Manufacturing Consortium

本文:

(2023年4月20日付、米航空宇宙局(National Aeronautics and Space Administration:NASA)の標記発表の概要は以下のとおり)

4月19日、NASAは、「宇宙空間での保守・組立・製造(in-space servicing, assembly, and manufacturing:ISAM)」機能を、宇宙構造物やミッション中の日常的活動に組み込むことに焦点を当てた新たなコンソーシアムを発表した。

ISAMは、さまざまな機能を通じて新たなミッションパラダイムを可能にし、宇宙船の寿命延長に寄与する。保守には、宇宙船の修理、燃料補給、移動、改造などの活動が、組立・製造には、3Dプリンティングや部品の組み立てなどの機能が含まれる。これらの能力を組み合わせて、より持続可能で堅牢かつ永続的な宇宙エコシステムを実現することができる。

このたびNASAの宇宙技術ミッション局(Space Technology Mission Directorate:STMD)が「宇宙移動・ISAM能力コンソーシアム(Consortium for Space Mobility and ISAM Capabilities:COSMIC)」を設立し、COSMICへの資金提供を行っていく。2023年2月、NASAはCOSMICの運営母体としてエアロスペースコーポレーション(Aerospace Corporation)を選定した。キックオフミーティングは2023年秋に予定されている。

COSMICは、2022年に発表された「ISAM国家戦略(ISAM National Strategy)」および「国家ISAM実施計画(National ISAM Implementation Plan)」に沿ったもので、ISAM能力開発における共通の目標を追求するために、政府、産業界、学界が協力する機会を提供している。

COSMICは、NASAの「軌道上保守・組立・製造ミッション(On-Orbit Servicing, Assembly, and Manufacturing missions)」、「国防航空宇宙プロジェクト共同研究機関(Defense Aerospace Projects Research Agency)」、およびSpaceLogistics社の取り組みである、Robotic Servicing of Geostationary Satellites/Mission Robotic Vehicle (RSGS/MRV)やMission Extension Vehicle(MEV)などを含む、セクター全体にわたる技術の成熟と実証努力に基づいて構築されている。

[DW編集局]