[本文]

国・地域名:
EU
元記事の言語:
英語
公開機関:
欧州研究会議(ERC)
元記事公開日:
2023/04/28
抄訳記事公開日:
2023/06/12

2024年に予定されるERC助成申請の評価基準変更

Evaluation of ERC grant proposals: what to expect in 2024

本文:

(2023年4月28日付、欧州研究会議(ERC)の標記発表の概要は以下のとおり)

ERC助成金の申請は、科学的卓越性という唯一の基準に基づいて引き続き評価される。ERCパネルでは主に、研究プロジェクトの画期的性格、目標、実現可能性を評価する。同時に、申請者が提案プロジェクトを成功裏に遂行するために必要な科学的専門能力や卓越性をどの程度備えているかに焦点を当て、申請者の主任研究者の知的能力、創造性、コミットメントを評価する。

ERCワークプログラムでは、主任研究者らの詳細な規範的プロフィールは含まれなくなる。申請書で、職務経歴書と実績報告書が最大4ページの1つの文書に統合される。申請者は、標準的な経歴情報とは別に、最近の業績に重点を置いた、その分野でどの程度高度な知識を持っているかを示す最大10件の研究成果リストのほか、受賞例などのピアレコグニッションを示すリストを含めることが求められる。示された成果の重要性、成果を生み出す際の申請者の役割、提案されたプロジェクトを成功裏に遂行するための能力、についての簡単な説明も含めることができる。

申請者は、たとえば、キャリアの中断、珍しいキャリアパス、研究コミュニティへの特に注目すべき貢献などに関する関連情報も含めることができる。これらは、それ自体は評価対象ではないが、主任研究者らの研究業績のほか、そのキャリアステージに関連して同業者の評価を勘案する際に、背景を提供するために重要である。

[DW編集局]