（2023年4月24日付、科学・イノベーション・技術省（DSIT）の標記発表の概要は以下のとおり）

英国の安全で信頼性の高い基盤モデルの能力向上を実現するため、1億ポンドの拠出が発表された。

このタスクフォースは、COVID-19ワクチン・タスクフォースの成功をモデルにし、極めて重要な人工知能（AI）の安全で信頼できる利用法を経済界全体で開発し、この戦略的技術について英国の世界的な競争力を確保しようとするものである。ChatGPTやGoogle Bardなどの大規模言語モデルを含む基盤モデルは、様々なタスクにおいて広範かつ洗練された機能を獲得するために、テキスト・画像・動画・音声などの膨大なデータで訓練されるAIシステムである。

AIは、英国のGDPに数十億ポンドの貢献をするとされており、タスクフォースの活動は、より良い公共サービスを通じて全国民により良い結果をもたらすとともに、経済成長という政府の優先課題の実現に役立つ。調査によると、このようなシステムが広く採用されれば、国の生産性の成長率が3倍になるとされている。

医療などの分野では、この種のAIが、診断・創薬・開発をスピードアップする大きな可能性を秘めている。教育分野では、教師の日常業務を変革し、優れた教育を提供することに集中する時間を確保することができる。

この技術は、世界のGDPを10年間で7%増加させるとも予測されており、その適用は英国経済を成長させる重要な機会となる。これらのシステムに対する企業や国民の信頼を支え、その適用を促進するため、タスクフォースは、科学的および商業的レベルで、安全性と信頼性を備えた基盤モデルの開発に向けて、この業界と協力する予定である。

[DW編集局]