[本文]
-
- 国・地域名:
- 英国
- 元記事の言語:
- 英語
- 公開機関:
- 英国研究・イノベーション機構(UKRI)
- 元記事公開日:
- 2023/04/20
- 抄訳記事公開日:
- 2023/06/13
-
UKRIとDefra、ベクター媒介性疾患対策に700万ポンドを投資
UKRI and Defra invest £7 million to fight vector-borne disease
- 本文:
-
(2023年4月20日付、英国研究・イノベーション機構(UKRI)の標記発表の概要は以下のとおり)
この投資は、ベクター媒介性疾患による動物・人間への脅威を予測、把握、軽減、回避する能力を向上させるものである。総額7,538,757ポンドの資金により、英国における8件の研究プロジェクトを支援する。
この投資は、次の機関の協力により行われる。
・環境・食糧・農林省(Defra)
・バイオテクノロジー・生物科学研究会議(BBSRC)
・医学研究会議(MRC)
・自然環境研究会議(NERC)
・UKRIの戦略テーマ「感染症への取り組み」チームベクター媒介性疾患(VBD)は、世界の動物と人間の健康に対する大きな脅威である。毎年70万人以上の死者を出し、全感染症の17%以上を占めている。ベクターは、ノミ、シラミ、蚊、ダニなどの生物である。これら媒介生物は、非常に小さいにもかかわらず、動物・人間それぞれの種内で、また動物から人間へ、次のようなさまざまな感染症を伝染させる能力がある。
・ブルータング(青舌病)
・ライム病
・ダニ媒介熱
・黄熱病
・ジカ熱VBDの影響は、主に熱帯および亜熱帯地域で見られるが、英国におけるリスクは増大している。特に蚊とダニは、英国に定着・侵入しているため、脅威が増大している。英国におけるVBDのリスク増大は、土地利用の変化から気候変動まで、さまざまな要因に起因すると考えられる。このような環境の変化が、媒介生物の生息地、地理的分布、寿命、ライフサイクルに影響を及ぼし、病気の伝播の可能性を高めている。
今回の資金提供は、現在の研究における大きなギャップを埋めるのに役立つ。
[DW編集局]