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- 国・地域名:
- EU
- 元記事の言語:
- 英語
- 公開機関:
- 欧州委員会(EC)
- 元記事公開日:
- 2023/05/16
- 抄訳記事公開日:
- 2023/06/14
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第1回EU・インド貿易・技術評議会の開催
- 本文:
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(2023年5月16日付、欧州委員会の標記発表の概要は以下のとおり)
欧州連合とインドは本日、ブリュッセルで貿易技術評議会(TTC)の第一回閣僚会合を開催した。TTCは、両者間の貿易と技術に関する戦略的パートナーシップを深めるための重要なフォーラムである。地政学的な課題により、EUとインドは、共通の価値観に基づいた安全保障、繁栄、持続可能な開発を確保するという共通の関心を強めている。TTCは、2022年には1,200億ユーロ相当の商品が取引され、歴史的な高水準に達しているEU・インド間の貿易拡大に貢献する。2022年には、170億ユーロのデジタル関連製品・サービスの取引があった。
EUとインドは、主要な貿易、信頼できる技術、安全保障上の課題に対処するための調整プラットフォームとしてTTCを立ち上げた。閣僚会合は、以下の3つの作業部会の活動に基づいている。
■ 戦略的技術、デジタル・ガバナンス、デジタル接続
EUとインドは、気候変動や自然災害などの課題に対処し、個別化医療による医療を改善するため、量子および高性能コンピューティングの研究開発プロジェクトで協力する。両者はまた、信頼できる人工知能に関する協力を模索し、専用の覚書を通じて戦略的半導体部門に関する政策を調整することを約束した。EUとインドは、デジタルスキルのギャップを埋め、デジタル人材に関する交流の促進に努め、5G、通信、モノのインターネットの標準化に取り組む。両者は、それぞれのデジタル公共インフラの相互運用性を強化し、発展途上国の利益となる安全でプライバシーを保護するソリューションを促進する。
■ グリーンおよびクリーンエネルギー技術
EUは2050年までに、インドは2070年までに気候中立になることを目指している。これらの目標を達成するべく、両者は安全で持続可能な開発を考慮してイノベーションを推進し、研究努力を強化する。EUとインドは、プラスチックごみや廃棄物からの水素生産を含む廃水管理、電気自動車用バッテリーのリサイクル、前標準化(pre-normative)研究を通じた標準化に焦点を当てる。
■ 貿易、投資、強靭なバリューチェーン
EUとインドは、強靱なバリューチェーンに関する共通の取り組みを深め、二者間の市場アクセス問題の解決に努め、外国直接投資審査に関する相互のメカニズムについて情報交換することに合意した。
[DW編集局]