（2023年5月1日付、大統領科学技術諮問会議（President’s Council of Advisors on Science and Technology : PCAST）の標記発表の概要は以下のとおり）

本日、PCASTは、公衆衛生へのアプローチの永続的な改善のために不可欠な、着実で、よく訓練され、十分な報酬を得られる公衆衛生従事者の育成と維持に関する報告書［原題：Supporting the U.S. Public Health Workforce］を発表した。

PCASTの提言は、すべての米国民の健康と生活を改善し、健康状態の悪化と格差拡大の傾向を逆転するというバイデン政権の取り組みを補完、補強するものである。主な提言は次のとおりである。

・公衆衛生労働力を計測し、分類するための共通の語彙目録と標準化されたシステムの確立。これは労働力の重大な欠落の特定、人材配置の指導、将来の職業訓練のニーズへの対処に不可欠である。

・公衆衛生労働力強化のための、採用、維持、訓練、人事交流の拡大。これには公衆衛生従事者のためのローン返済オプションの拡充も含めるべきである。

・地域の衛生従事者のためのキャリアパスの開発と、地域社会が科学的情報に基づいて健康の公平性に寄与するための全国的な実践共同体の拡大。これにより、アメリカ全土でより良いサービスを提供する地域社会の関与を拡張する。

これらの活動により、全米のあらゆる地域において、何百万人もの国民の健康と生活を改善するためにたゆまぬ努力を続けている公衆衛生の専門家、地域の公衆衛生従事者、データ分析者、研究所職員、教育者、環境衛生担当官などの公衆衛生従事者を支援、育成することになる。

[DW編集局]