[本文]

国・地域名:
米国
元記事の言語:
英語
公開機関:
保健福祉省(HHS)
元記事公開日:
2023/05/17
抄訳記事公開日:
2023/06/20

EU-米国間の保健分野のタスクフォース発足

Joint Press Release on the Launch of the EU-U.S. Health Task

本文:

(2023年5月17日付、保健福祉省(Department of Health and Human Services:HHS)の標記発表の概要は以下のとおり)

本日、欧州委員会(EC)のキリアキデス保健・食品安全担当委員とHHSのベセラ長官は、「EU-米国保健タスクフォース(EU-U.S. Health Task Force)」の発足を発表した。保健分野におけるEU-米国パートナーシップ拡大のために設立された本タスクフォースは、がん、世界的な健康上の脅威、世界的な保健体制の強化、という三つの優先分野に焦点を当てるが、ウクライナ情勢についても関連の意見交換を行う。

EUと米国は、がんの予防、検出、治療の改善に重点を置いており、EUの「Beating Cancer Plan」と米国の「Cancer Moonshot」に沿って、小児・若年成人がんおよび肺がんに焦点を当てた2つの専門部会を設立した。これは、ピアラーニングの促進、ベストプラクティスの交換、そして世界のがん治療を改善するための共同イニシアチブ立ち上げに向けた提言を目的としている。

本日の協議は、鳥インフルエンザ、マールブルグ病、薬剤耐性菌などの現在および将来の健康脅威についても議論され、COVID-19罹患後症状とその健康、社会、経済への影響に対する理解向上の重要性も確認された。さらに、欧州保健緊急事態準備・対応機構(HERA)と米国保健福祉省事前準備・対応担当次官補局(ASPR)の協力や、安全なサプライチェーン、ワクチン接種プログラムについても協議され、将来のパンデミックに世界が備える必要性も強調された。また、EUおよび米国は、現在、世界保健機関(WHO)で交渉中の「パンデミック協定(Pandemic Agreement)」の成功と、すべての人々にとってより健康で安全で公正な世界を創造するという共通ビジョンのために協働する。

また、EUと米国は、少女や、女性、もっとも脆弱な状況にある人々のための健康と権利の確保にも引き続き取り組み、SDGs達成に向けて貢献する。

[DW編集局]