中国科学技術部は3月31日、「西部科学都市の建設加速のさらなる支援に関する意見」を公開し、次のように述べた。

西部科学都市の建設は、中国共産党中央の戦略であり、成都・重慶地区二都市経済圏が、全国の質の高い発展を牽引する重要な成長の新たな動力源となるよう推進し、「一帯一路」の建設、長江経済ベルトの発展、新時代の西部地域の発展などの重要戦略を支持する上で大きな意義を有している。「成都・重慶地区二都市経済圏建設計画概要」を実行し、成都・重慶地区が「一つの都市、多くの産業パーク」の方式で西部科学都市の建設を加速し、全国的な影響力を有する科学技術イノベーションセンターの建設を支持するため、以下の提案を行う。

一．全体的要求
主な目標。西部（成都）科学都市、重慶両江協同イノベーションゾーン、西部（重慶）科学都市、中国（綿陽）科学技術都市を先行させる。
2025年までに、西部科学都市はいくつかの国際的に先頭を行く重大なイノベーションプラットホームと研究拠点を完成させる。多くの国際的影響力を有する大学、研究機関、イノベーション型企業を集合し、材料科学、核科学等の基礎研究において独創的な先導を実現する。戦略的新興産業クラスターを強大にし、「科学・教育・産業・都市・人材」融合発展システムを基本的に確立する。地域のGDPに占める社会全体の研究開発投資が5%超、1万人当たりの高付加価値発明特許が80件以上、国家ハイテク企業が7000社以上、ハイテク産業の売上高の年間平均伸び率が8%、技術契約の成約額の年間平均伸び率が5%以上となるようにする。
2035年までに、西部科学都市を総合的な科学センターとして完成させ、科学技術の総合的実力が全国の最先端となるようにする。世界のトップ科学者が集合し、重点分野において世界をリードする独自の成果でブレークスルーを実現する。産業を主導してグローバルバリューチェーンのハイエンドに足を大きく踏み入れるようにする。世界一流のイノベーションエコシステムを作り上げ、成都・重慶地区が全国的な影響力を有する科学技術イノベーションセンターを完成するようリードする。

二．戦略的科学技術力を構築し、国家レベルのイノベーションプラットホームの構築に協力する
三．重要な核心的技術に焦点を当て、戦略的産業の競争力を強化する
四．科学技術の体制とメカニズムの改革を深化させ、イノベーションエコロジーを持続的に最適化する
五．地域の交流と協力を強化し、西部内陸の開放された新高地を建設する

[DW編集局]