[本文]

国・地域名:
韓国
元記事の言語:
韓国語
公開機関:
科学技術情報通信部(MSIT)
元記事公開日:
2023/05/30
抄訳記事公開日:
2023/06/23

科技情報通信部、エクサスケール時代に備えた超高性能コンピューティング能力強化を推進

과기정통부, 엑사스케일 시대 대비한 초고성능컴퓨팅 역량 강화 추진

本文:

(2023年5月30日付、韓国技術情報通信部の標記記事の概要は以下のとおり)

科学技術情報通信部は、2022年5月から、超高性能コンピューティングに関する企画総括委員会と四つの分科委員会(活用、インフラ、技術・産業、人材養成)を構成・運営してきたが、5月30日に第12回国家超高性能コンピューティング委員会を開催し、第3次国家超高性能コンピューティング育成基本計画(2023年~2027年)を審議・確定した。第3次基本計画は、「エクサスケール時代に向けて超高性能コンピューティングを強化し、科学技術先進国となる」という基本目標を達成するために、「科学技術と経済・社会のイノベーションを加速させるための超高性能コンピューティング技術とインフラの確保」という目標を設定し、4大重点方針と10大推進戦略を提示した。第3次基本計画の主な内容は次のとおりである。

■重点方針1:イノベーションを創出するような活用分野ごとの支援の実施

そのための推進戦略は、第一に「活用支援の高度化」で、分野ごとの支援配分の割合の設定、支援を迅速に行うことができるファーストトラック制度の導入、支援配分の戦略性と公正性の強化、需要に応じた資源・技術支援の提供、第二は、「活用によるイノベーションの創出」で、公共的な懸案や生活に密着した懸案の解決に向けた活用、科学上の難問やブレイクスルーを目指す分野への技術開発支援、第三は、「産業界にのける活用活性化の支援」で、モデリング・シミュレーション技術や人工知能シミュレーション技術などの開発、研究開発サービス業の育成を行う。

■重点方針2:超高性能コンピューティング資源へのアクセス強化

そのための推進戦略は、第一に「インフラの拡充」で、国家センターの超高性能コンピューター6号機の構築・運営(2023年~)および7号機の導入準備、国家センター補助システムの構築・運営である。そして第二は、「国全体での共同活用サービス体系の構築」で、超高性能コンピューティング専門センター支援の拡充、ワンストップサービスの構築、利用終了資源の移転や研究装置の共有強化などによる共同活用の強化である。

■重点方針3:技術強国への跳躍

そのための推進戦略は、第一に「独自のシステムの開発推進」で、技術ロードマップの立案、戦略技術の確保とシステムの開発、次世代コンピューティング研究開発の拡大、量子コンピューティング技術開発の継続支援である。そして第二は、「産業成長基盤の構築」で、公共需要の創出、研究開発全過程における産・学・研協力の強化、高性能コンピューティング製品の試験・認証制度の設立、性能検証法の研究である。

■重点方針4:生態系基盤の拡充

そのための推進戦略は、第一に、「専門性を有する優秀な人材の育成」で、専門教育の新設、産学協力プログラムや実習機会の拡大、現場対応型トレーニングや問題解決型教育の活性化など。そして第二は、「人材のすそ野の拡大」で、小中高の生徒・学生を対象としたコンテンツや特に優れた学生を対象としたコンテンツの開発、青少年を対象とした体験プログラムの拡大、国民への超高性能コンピューティング広報、第三は、「発展の継続のための基盤の構築」で、産・学・研・官コミュニティの交流活性化を目指す協力プラットフォームの構築、総合指標体系の構築、統計データ生成などである。

[DW編集局]