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- 国・地域名:
- EU
- 元記事の言語:
- 英語
- 公開機関:
- 欧州委員会(EC)
- 元記事公開日:
- 2023/05/22
- 抄訳記事公開日:
- 2023/06/22
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EUと韓国、グリーンパートナーシップを立ち上げ
- 本文:
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(2023年5月22日付、欧州委員会の標記発表の概要は以下のとおり)
EUと韓国は本日、気候変動対策、クリーンで公正なエネルギー転換、環境保護、その他のグリーン移行分野に関する両者間協力の強化とベストプラクティスの交換を目的として、グリーンパートナーシップを立ち上げた。このパートナーシップは、フォン・デア・ライエン欧州委員長と韓国のユン・ソンヨル大統領によって、ソウルでのEU・韓国首脳会談において発足した。両者は、このパートナーシップにより、地球の気温上昇を1.5℃未満に抑え、遅くとも2050年までに気候中立を実現するというコミットメントを再確認している。さらに、温室効果ガス排出削減に関するそれぞれの2030年目標へのコミットメントについても再確認した。
EU・韓国グリーンパートナーシップでは、以下の優先領域に焦点を当てる。
・気候変動への適応、炭素価格、メタン排出、気候変動対策資金に関する協力など、気候変動対策への取り組みの強化
・生物多様性の損失、森林劣化、森林伐採の阻止と回復、循環型経済の促進、プラスチックのライフサイクル全体への取り組み、「昆明・モントリオール生物多様性枠組み」の実施に焦点を当てた、環境問題における協力強化
・再生可能エネルギー、エネルギー効率、再生可能で低炭素な水素、石炭火力発電からの公正な移行、バッテリーとグリーンモビリティ、炭素の回収・利用・貯留(CCUS)に関する協力の強化による、クリーンで公正なエネルギー転換の支援
・気候変動の緩和、適応と回復力、クリーンで公正なエネルギー転換、循環型経済などの分野での、グリーン移行を促進する第三国との協力
・企業協力、持続可能な資金支援、研究・イノベーション、持続可能な食料システム、サプライチェーンの持続可能性と回復力、さらには雇用やグリーン移行の社会的側面など、さまざまな分野における協力EUと韓国は、グリーンパートナーシップの優先領域に沿って、特に気候変動対策資金の主要な供与国として、そして第三国における公正な移行の促進者として、多国間および複数国間などの国際舞台において、気候変動対策を推進することにも合意した。両者は開発途上国と新興国の気候・環境政策の実施を支援するべく協力する予定である。
[DW編集局]