[本文]

国・地域名:
英国
元記事の言語:
英語
公開機関:
英国宇宙庁
元記事公開日:
2023/05/24
抄訳記事公開日:
2023/06/27

宇宙インフラ構築に特化した初の政府基金が5,000万ポンドで発足

First dedicated government fund to build space infrastructure launched with £50 million

本文:

(2023年5月24日付、英国宇宙庁の標記発表の概要は以下のとおり)

英国初の宇宙基盤構造専用の基金である「宇宙クラスタ基盤基金(SCIF)」は、宇宙製品をミッションに対応させ、商業市場で販売するために必要な研究開発基盤を開発する英国の組織に対して、マッチング投資による助成を行う。宇宙研究開発基盤への投資は、英国の新しい宇宙・衛星の能力を構築・検証し、全国の住民、企業、コミュニティに利益をもたらす革新的なミッションを支援するために不可欠である。

この資金は、高い可能性と価値の高い宇宙技術を市場にもたらす研究開発施設・機器を調達、建設、向上するプロジェクトを実施できる産学の関係者が利用できる。SCIFは、それぞれ最大1,000万ポンドのプロジェクト約5~10件を支援するパイロット・プロジェクトである。これらのプロジェクトは、新規事業、投資、研究を行う際の、地方レベルでの重要な基準点を提供し、英国で最も雇用創出を必要としている地域で数百の雇用を創出することを目指している。

政府はこれまで、国立衛星試験施設(NSTF)や国立宇宙推進試験施設などの宇宙基盤に個別に投資してきた。今年後半にハーウェルに開設予定のNSTFには、二階建てバスほどの大きさの人工衛星を数カ月にわたって極端な高温と低温にさらす英国最大の真空試験室や、ロケット打ち上げの状況を再現する振動施設が設置される。

[DW編集局]