[本文]

国・地域名:
米国
元記事の言語:
英語
公開機関:
エネルギー省 (DOE)
元記事公開日:
2023/05/24
抄訳記事公開日:
2023/06/28

DOE、運輸・産業部門の脱炭素化にむけて新たな「エネルギー・アースショット」を開始

DOE Launches New Energy Earthshot to Decarbonize Transportation and Industrial Sectors

本文:

(2023年5月24日付、米国エネルギー省(Department of Energy:DOE)の標記発表の概要は以下のとおり)

DOEは本日、炭素系の燃料や製品から排出される温室効果ガス(GHG)の大幅削減を目的とした新たなイニシアチブ「クリーンな燃料と製品・ショット(Clean Fuels & Products ShotTM)」の立ち上げを発表した。これはDOEの7番目のエネルギー・アースショットであり、2035年までに化石由来のGHG排出量を最低85%削減するため、持続可能な代替炭素資源利用によって燃料・化学産業からの炭素排出を削減することに焦点を当てる。環境に良い燃料・材料・炭素系製品の生産に必要な持続可能な原料や変換技術を開発し、2050年までの排出量ゼロ達成という国家目標達成に向けて航空燃料の100%、海運・鉄道・オフロード燃料の50%、炭素系化学製品の50%をネットゼロエミッションにすることを目指している。

これに伴いDOEはバイオ燃料国立ユーザー施設(Biofuels National User Facility)を立ち上げ、アイダホ国立研究所の設備アップグレードに3年間にわたり1,500万ドルを資金投与する。同施設は多様なバイオマスや廃棄物の供給・取扱・前処理に関連したバイオ燃料生産の重要課題解決のために設計され、その産業利用によりバイオ燃料・バイオ製品の迅速な技術開発と大規模な商業化が可能となる。

当イニシアチブは省庁連携取組の「持続可能な航空燃料グランドチャレンジ(Sustainable Aviation Fuel Grand Challenge)」と提携するもので、またDOEのより大きなエネルギー・アースショットポートフォリオの一環でもあり、DOE内の複数の局によって支援される。

[DW編集局]