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- 国・地域名:
- 韓国
- 元記事の言語:
- 韓国語
- 公開機関:
- 科学技術情報通信部(MSIT)
- 元記事公開日:
- 2023/06/05
- 抄訳記事公開日:
- 2023/06/30
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科技情報通信部、輸出危機克服のための「デジタル分野の海外進出・輸出活性化戦略」を発表
- 本文:
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(2023年6月5日付、韓国技術情報通信部の標記記事の概要は以下のとおり)
科学技術情報通信部サービス産業発展タスクフォースは5日、「デジタル分野の海外進出・輸出活性化戦略」を関係省庁と合同で発表した。その主な内容は次のとおりである。
2022年、韓国の情報通信技術(ICT)輸出は歴代最高の実績(2,488億ドル)を達成した。しかし、世界景気の鈍化などさまざまな要因のため、2022年7月から前年同月比減少傾向に転じた。情報通信技術輸出の半分以上を占める半導体分野の不振により、2023年第3四半期までは困難な状況が継続するものと予測される。一方で、チャットGPTなど超巨大人工知能分野における技術イノベーションが起こり、また全世界的にデジタル化が加速してきている。これらにより、新たな市場がダイナミックに成長してきている。現在の輸出危機を克服するためには、このような機会要因を積極的に活用していくことが必要である。
今後の課題の第一は、輸出パラダイムの変化に応じた有望品目を育成していくことである。そのために、デジタル化によって成長する可能性が高いソフトウェア、人工知能サービス、オンライン動画プラットフォーム(OTT)、メタバース、ブロックチェーンなど、ソフトウェア情報通信技術サービスの主要品目を重点的に支援する。また、移動通信ネットワーク装置・部品、人工知能半導体など、情報通信技術装置・部品の輸出競争力を高める。そして、デジタル化の成果やデジタルプラットフォーム政府による成果をすばやく海外市場に普及させることができるよう支援する。
第二の課題は、新興市場を開拓し、デジタル分野の輸出を空間的に拡大させていくことである。具体的には、中東との経済外交を正常化させ、その成果をデジタル分野の輸出拡大に結びつける。そのために、海外拠点を新設し、また「デジタル輸出開拓団」を派遣する。次に、東南アジア市場を開拓する。そのために、韓国-ASEAN協力基金を活用し、また「デジタル輸出開拓団」を派遣する。最後に、中南米市場への進出基盤を構築する。そのために、ODAや開発銀行協力事業などを活用する。
第三の課題は、デジタルイノベーション企業の輸出競争力を強化することである。そのために、デジタルイノベーション企業の海外進出と輸出への全周期的支援を強化する。また、デジタルイノベーション企業がグローバル市場に進出するために必要な認証の取得、スケールアップ研究開発(R&D)、融資、貿易保険への加入など、輸出基盤の強化に必要な活動を支援する。そして、オン・オフラインを活用して、デジタルイノベーション企業の時間的・空間的制約のない広報・展示活動を支援する。
科学技術情報通信部の最近の活動としては、5月30日に日本の総務省と次官級会談を開き、デジタル分野での協力チャネルを復活させたことが挙げられる。また、6月6日よりASEAN地域に「デジタル輸出開拓団」を派遣し、新興市場開拓を本格化していくことも計画されている。
[DW編集局]