[本文]

国・地域名:
フランス
元記事の言語:
フランス語
公開機関:
首相府
元記事公開日:
2023/06/16
抄訳記事公開日:
2023/07/03

「鉄道のイノベーション」関心表明公募へ

France 2030 : Roland Lescure et Clément Beaune annoncent le lancement de l’AMI pour l’innovation ferroviaire

本文:

 政府は6月16日、「鉄道の研究イノベーション政策大綱」プロジェクトの関心表明公募を始めた。投資規模は明らかではないが、プロジェクトとして正式に採択されれば、5か年投融資計画「フランス2030」の枠組みから拠出し、中小企業なども含めて、鉄道関係の産業や研究のイノベーションを目指す。

 今回の関心表明は、①環境にやさしい列車の実現、②永続的で包括的な日常の移動手段の実現、③鉄道インフラのデジタル化、④鉄道貨物の促進――の4領域に分けて募集する。

 鉄道業界は技術革新や他の交通機関との競争、脱炭素化などの観点で大きな変革期にある。このことから政府には、鉄道業界との対話を通じて鉄道のイノベーションとエコロジー対策を実行させ、全国民の役に立つ鉄道移動のスタイルを実現したい狙いがある。

 ロラン・レスキュール経済・財務・産業・デジタル主権大臣付特命担当大臣(産業担当)は「今回の公募は、都市圏近郊電車(RER)の再編や延伸計画を含めた産業政策を推進させるものだ。これらはわが国のエコロジー対策の実行にかかわり、産業をグリーン化する取り組みにも直結する。研究機関のみならず、中小企業にも新たな将来像を描けるようにしたい」などとコメントした。

[DW編集局]