[本文]

国・地域名:
米国
元記事の言語:
英語
公開機関:
国家量子調整室(NQCO)
元記事公開日:
2023/06/08
抄訳記事公開日:
2023/07/11

NASEM、「化学と量子情報科学の進歩」に関する報告書を発表

Advancing Chemistry and Quantum Information Science

本文:

(2023年6月8日付、国家量子調整室(National Quantum Coordination Office:NQCO)の標記発表の概要は以下のとおり)

全米科学・工学・医学アカデミー(National Academies of Sciences, Engineering, and Medicine:NASEM)の新たな報告書[Advancing Chemistry and Quantum Information Science]は、エネルギー省(Department of Energy:DOE)と国立科学財団(National Science Foundation:NSF)の支援のもと、化学を利用して量子情報科学の現在の限界を超える可能性と、逆に量子情報科学が化学の問題をどのように解決できるかを考察している。特に、うまく設計された分子量子ビットが、コンピューティングに革命をもたらし、暗号化を強化し、量子センシングを強化する新たな記憶ストレージをもたらす可能性がある。報告書は、量子情報化学(Quantum Information Science:QIS)と化学における3つの重点分野を特定している。

(1)分子量子ビットシステムの設計と合成
(2)分子量子システムの測定と制御
(3)量子ビットの設計と機能の規模拡大のための実験的・計算的アプローチ

報告書では、近い将来にこの領域を発展させるために、各分野で優先すべき研究課題について詳述している。

[DW編集局+JSTワシントン事務所]