[本文]

国・地域名:
EU
元記事の言語:
英語
公開機関:
欧州委員会(EC)
元記事公開日:
2023/06/14
抄訳記事公開日:
2023/07/18

EU、米国との重要鉱物協定交渉を推進

EU moves forward with Critical Minerals Agreement negotiations with the US

本文:

(2023年6月14日付、欧州委員会の標記発表の概要は以下のとおり)

本日、欧州委員会は、米国との重要鉱物協定(CMA)に関する交渉指令を採択した。目的は、電気自動車用バッテリーの生産に必要な重要原材料のEU-米国間のサプライチェーンを育成することである。2022年だけで、EUはこの産業に関連する重要原材料を83億ユーロ相当輸出している。

EU-米国間CMAの締結により、EUは同盟国として、米国のインフレ抑制法に基づき、米国の自由貿易協定の相手国と同等の地位を付与されることになる。これにより、EU企業は米国市場において、米国、およびチリ、韓国、日本などの第三国の競合企業と同等の競争条件で競争できるようになる。

協定が認可され、付随する指令が採択されれば、欧州委員会は以下の条項を含む協定を交渉する権限が付与される。

■EU域内で採掘または加工された重要原材料が、米国のクリーンビークル・クレジット(Clean Vehicle Credit)補助金の対象となる車両に使用できるようにする貿易の円滑化
■高度な環境保護、国際技術基準、循環型経済アプローチを奨励することにより、重要原材料部門をより持続可能にするための協力
■重要原材料部門における労働者の権利の促進
■同盟国やパートナーとの協力による、共通の基準を通じて持続可能で公平なサプライチェーンの強化

[DW編集局]