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- 国・地域名:
- 韓国
- 元記事の言語:
- 韓国語
- 公開機関:
- 科学技術情報通信部(MSIT)
- 元記事公開日:
- 2023/06/21
- 抄訳記事公開日:
- 2023/07/18
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高難度科学技術を未来の新産業に転換
- 本文:
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(2023年6月21日付、韓国技術情報通信部の標記記事の概要は以下のとおり)
かねてから韓国の国家としての研究開発(R&D)投資は世界最高水準にあるが、優れたR&D研究成果に基づいた創業の割合は低く、科学技術の成果をいかに活用するかが課題とされてきた。また、公共の技術事業化・創業支援組織は専門性に劣る一方で、民間の専門機関は研究成果に対するアクセスが困難で、小規模であるなどの問題があった。
科学技術情報通信部は、その対策として「ディープサイエンス創業活性化方針」を策定し、6月21日、緊急経済閣僚会議兼輸出投資対策会議においてこれを発表した。同方針は、科学技術革新によって新たな成長エンジンを確保し、未来の新技術分野を先占することができるよう、ディープサイエンスの創業・事業化を活性化することを目的とするものである。同方針は、2027年までに科学技術創業R&Dに7,000億ウォンを投資し、R&D企業を2倍に拡大し(2022年に2,879社だったのを、2027年に5,500社へ)、創業企業の5年間生存率を高める(2020年に75%だったのを、2027年に85%へ)など、野心的な目標を設定している。
「ディープサイエンス創業活性化方針」の第一方針は、個別事例ごとに創業を活性化できるよう支援することである。その内容は、次の4点である。
① 研究者と経営者がそれぞれの長所を生かして創業し、企業を成長させていくことができるよう、技術革新と創業を並行して支援する。
② 有望研究成果を競争方式で発掘し、研究者が有力な知識財産を確保・活用できるよう支援を拡大する。
③ VC投資の呼び水の役割を果たすディープサイエンス誘導ファンドを設立し、政策金融の対象にディープサイエンス分野を含めて、ディープサイエンスに対するさまざまな資金提供を行う。
④ 研究施設や装備の活用のための予算負担を緩和するための制度を設立し、総合的な支援を行う。「ディープサイエンス創業活性化方針」の第二方針は、企業が成長できる関係エコシステムを構築することである。その内容は、次の4点である。
① 民間中心の技術事業化支援体系を構築する。
② 創業の段階や部署ごとにばらばらであったプログラムをパッケージで支援し、海外に進出できるように支援を高度化する。
③ イノベーション製品のイノベーション性評価時にディープサイエンス分野の製品を優先し、モデル購入製品類型と購入方式においても多様化を進める。
④ 外部研究者の成果報酬を具体化するとともに、創業を促進するための法令・制度を整備する。 [DW編集局]