[本文]

国・地域名:
韓国
元記事の言語:
韓国語
公開機関:
科学技術情報通信部(MSIT)
元記事公開日:
2023/06/21
抄訳記事公開日:
2023/07/19

世界的な量子イベント、「クォンタム・コリア2023」開催

세계적인 양자 축제, 퀀텀 코리아 2023(6.26~29) 개최

本文:

(2023年6月21日付、韓国技術情報通信部の標記発表の概要は以下のとおり)

科学技術情報通信部は、「クォンタム・コリア2023」を6月26日から29日まで、東大門デザインプラザで開催した(※編集局注:元記事のリリースは開催前だったため、「開催する」という予告の体裁でした)。「未来に向けたクォンタム大躍進」をテーマに、国際カンファレンス、国際展示会とともに、さまざまなイベントも行われる。量子もつれ実験で2022年ノーベル物理学賞を受賞したジョン・クラウザーを始めとする世界的な量子学者や、国内外の企業・機関も数多く参加する。

国際カンファレンスは、ジョン・クラウザー(6月26日)、ピーター・ショア(6月28日)、チャールズ・ベネット(6月29日)の基調演説を皮切りに、国内外の優れた研究者が最新の研究成果や国際的な動向、将来展望などを共有し、研究者間の国際協力ネットワーキングも活発に行われる予定である。また、キム・ヨンソク博士の招待セミナーも、27日に韓国科学技術研究院(KIST)で開催される。博士はエラー緩和量子プロセッサーを基盤として既存のスーパーコンピューターシミュレーションを凌駕する量子コンピューター研究を主導し、その成果をまとめた論文は、同博士を第一共同著者として「ネイチャー」誌の巻頭を飾った。

国際展示会は、6月26日-29日に開催され、量子研究・産業を牽引する韓国の政府系研究所、通信3社、中小企業、スタートアップのほか、米国のIBM・IonQ、フィンランドのノキア(Nokia)、スイスのチューリッヒ・インストルメント(Zurich Instruments)、イスラエルのクォンタム・マシンズ(Quantum Machines)など、50社余りが参加する。展示会では、最新の研究成果や製品などが紹介され、新たなビジネスチャンスの発掘やパートナーシップ構築のためのさまざまなビジネスミーティングが持たれるであろう。

その他に「クォンタム・コリア2023」を契機として、科学技術情報通信部は組織間協力MoU締結式(6月27日)、日韓科学技術局長級会談(27日)、韓英科学技術共同委員会(28日)、韓EU量子科学技術研究者ワークショップ(29日)など、政府間会議を集中的に開催して相互協力を強化。あわせて、修士・博士などの海外研修成果発表会、量子大学院入試説明会、量子暗号通信標準化特別委員会の発足式なども開催した。また、量子科学技術の底辺拡大を目指し、量子コンピューティング活用コンテストや養成コンテンツ公募展が現在開催中である。さらに、高麗大学校ネクスト・インテリジェンス・フォーラムが27日に開かれ、ジョン・クラウザーが量子もつれと量子時代をテーマに講演する。コ・ジェヒョン(26日)やジョン・ヒョンソク(28日)の一般講演や、「軌道」(科学コミュニケーター)、キム・プン(ウェブトゥーン作家)、量子戦争演劇チームらによるトークコンサートなどさまざまなカルチャーイベントも行われる予定である。

[DW編集局]