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- 国・地域名:
- ドイツ
- 元記事の言語:
- ドイツ語
- 公開機関:
- ドイツ連邦経済・気候保護省(BMWK)
- 元記事公開日:
- 2023/06/08
- 抄訳記事公開日:
- 2023/07/19
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BMWK:欧州委員会が11の連邦州の31のマイクロ・エレクトロニクス・プロジェクトを承認
- 本文:
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(2023年6 月8日付、ドイツ連邦経済気候保護省(BMWK)の標記発表の概要は以下のとおり)
BMWKは6月8日、欧州委員会が「IPCEI(欧州共通利益重要プロジェクト)マイクロエレクトロニクス・通信技術(IPCEI ME/KT)」を同日付で承認したと発表した。欧州の半導体産業と、その拠点となる欧州の強靱性をさらに強化することが目的で、約100の欧州プロジェクトへの資金提供の道が開かれたことになる。これによりBMWKは、11の連邦州からの31のプロジェクトに、数十億ユーロを助成できるようになった。ドイツ企業は、革新的な生産設備、加工施設、半導体チップの開発などに、合計で100億ユーロを投資する。総額約40億ユーロのうち、70%は連邦政府から、30%は州政府から提供される。
ロベルト・ハーベック(Robert Habeck)BMWK大臣は、「本日のEU委員会の決定は、産業政策における重要なマイルストーンであり、決定についてEU委員会に感謝したい。関係する加盟国はすでに合意ができており、企業と共にすぐに実行に移すことができる。このようにして、我々はバリューチェーン全体で、ドイツの半導体産業を強化し、この重要な分野でのイノベーションを確実なものとしている」と述べた。
参加しているドイツ企業の中には、大企業、中小企業、新興企業がある。彼らのプロジェクトは、材料製造からチップ設計、半導体製造、コンポーネントやシステムにおけるこれらの統合まで、多岐にわたっている。すなわちバリューチェーン全体に沿って広がっている。
欧州のプロジェクトIPCEI ME/KTは、資源効率の高い製造技術と、信頼性が高く、高性能でエネルギー効率の高いマイクロエレクトロニクスを開発することで、欧州半導体産業の強化に貢献することを目標としている。IPCEI ME/KTは、自動車産業、特に再生可能エネルギーを構築するエネルギー産業、医療技術、ロボット、通信分野など多くの川下産業への半導体チップの供給を促進する。
マイクロエレクトロニクスの拠点を強化するうえで、もう一つ重要で相互補完的な柱は、「欧州チップス法(European Chips Act)」である。欧州レベルで交渉されたこのEU規則は、2023年末までに発効する予定である。
[DW編集局]