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- 国・地域名:
- ドイツ
- 元記事の言語:
- ドイツ語
- 公開機関:
- ドイツ連邦教育研究省(BMBF)
- 元記事公開日:
- 2023/06/08
- 抄訳記事公開日:
- 2023/07/20
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BMWK:連邦物理工学研究所に風力エネルギー・コンピタンス・センターを開設
- 本文:
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(2023年6 月8日付、ドイツ連邦経済気候保護省(BMWK)の標記発表の概要は以下のとおり)
ハーベック(Robert Habeck)BMWK大臣は6月8日、ブラウンシュヴァイクにある連邦物理工学研究所(Physikalisch-Technischen Bundesanstalt:PTB)にオープンする、「風力エネルギー・コンピタンス・センター」を訪問した。そこには、特に洋上風力タービンで発生する巨大なトルクを最高の精度で確実に測定できる世界最大の設備が初めて設置されている。
大臣はスタッフに対し、「われわれは、エネルギーシステムの変革プロセスをさらに加速する技術革新に注力している。PTBは、計測における革新と信頼性の象徴であり、PTBは極めて重要な役割を担っている」と話した。
PTBのコーネリア・デンツ(Conelia Denz)所長は「PTBは、エネルギー転換、熱転換、気候保護の品質とスピードにおいて重要な貢献をしている。PTBは、科学、産業、社会のための革新的な測定技術を、135年にわたって継続的して担保してきた」と述べた。
風力発電をさらに拡大するため、これまで以上に大型風力タービンの需要は増すことになる。これらのシステムの品質を試験する装置もこれに対応する必要があり、PTBでは、風力タービンで発生する大きなトルクを正確に測定できる世界最大の装置の稼働を開始した。この独自の「標準トルク測定装置」は、当センターの核心を成す設備となっている。
この装置は、取り付けられる大型部品の形状から、風力タービンの設置場所における風速や、ローターブレードに作用するトルクの高精度測定まで、風力タービンの安全で効率的な運転に必要な技術パラメータを測定する。
PTBはまた、電子充電ステーションからヒートポンプ、量子技術から自動運転車のセンサーまで、ほぼすべての変換技術に対しても信頼性の高い試験方法を提供している。
[DW編集局]