（2023年5月30日付、国務省（Department of State : DOS）の標記発表の概要は以下のとおり）

本日、国務省は、宇宙に関する米国のグローバルなリーダーシップを推進するための画期的な取り組みである、米国初の「宇宙外交戦略的枠組み（Strategic Framework for Space Diplomacy）」を発表した。この枠組みを通して、アルテミス協定や破壊的な対衛星ミサイル実験に反対するコミットメントを含め、相互に有益な宇宙活動に関する国際協力を拡大する。我々は、責任ある行動を奨励し、米国の宇宙政策への理解と支援を強化し、米国の宇宙能力の国際的利用を推進する。

国務省は現在、ジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡、航空宇宙局（NASA）のアルテミス・ミッション、商務省の「宇宙交通調整システム（Space Traffic Coordination System）」など、現在の米国の宇宙事業のための国際パートナーシップ構築を主導している。本枠組みは、米国の戦略的目標と価値に基づき、我々の活動の重要な基盤を提供するものである。我々は、開放性、透明性、適応力、アイデアや情報の自由な流れなど、我々の民主的価値観を共有する同盟国やパートナーを巻き込むことで、全人類にとっての宇宙の利益を拡大することを約束する。

地球近傍の宇宙空間がますます混雑する中、本枠組みはルールに基づく国際秩序を維持し、長期的な持続可能性、商業化、探査、宇宙利用のための協力を促進するのに役立つ。我々は、関連省庁と協力して、新たな協働型の宇宙時代における米国のリーダーシップを確保していく。

[DW編集局]