[本文]

国・地域名:
米国
元記事の言語:
英語
公開機関:
国立科学財団(NSF)
元記事公開日:
2023/06/20
抄訳記事公開日:
2023/07/25

NSF、研究セキュリティの分析ガイドラインを発表

NSF announces guidelines for agency research security analytics practice

本文:

(2023年6月20日付、米国立科学財団(NSF)の標記発表の概要は以下のとおり)

NSFはこのほど、同財団のウェブサイトにおいて、研究セキュリティの分析のためのガイドラインを発表した。

研究セキュリティは、研究開発の不正流用から米国の体制を守るという意味で、他国による競合激化や対立的な慣行が増加する近年、注目が高まっている。NSFは、米国の科学の発展のために海外の科学者の貢献を歓迎する、オープンで包摂的な研究活動を提唱している。ガイドラインは、オープンサイエンスの原則が研究セキュリティ基準と整合し、研究責務に関する報告の透明性を確保するための適切なメカニズムに関する連邦政府と研究コミュニティ間の有意義な対話を反映できることを示すものである。

研究セキュリティとは、「国家または経済安全保障を害する研究開発の不正流用、それに関連する研究インテグリティの侵害、外国政府による干渉から、研究活動を守ること」と定義されている。

このガイドラインは、NSFの内部実務の透明化に向けた継続的な取り組みの一環であり、コミュニティの関係者からの幅広いフィードバックに基づいて作成された。ガイドラインには、どの機関の職員が研究セキュリティ関連の活動を行うことができるか、どのような監視活動が許され、どのような方法で行われるか、情報の正確性をどのように検証するか、NSFの内外でどのように情報共有を行うか、などの詳細が含まれている。

ガイドラインは、科学界、連邦政府、国家安全保障分野のニーズの変化に応じて継続的に見直され、改善される予定である。

[DW編集局]