[本文]

国・地域名:
米国
元記事の言語:
英語
公開機関:
国立標準技術研究所(NIST)
元記事公開日:
2023/06/22
抄訳記事公開日:
2023/07/26

NIST、生成AIに関するワーキンググループを立ち上げ

Biden-Harris Administration Announces New NIST Public Working Group on AI

本文:

(2023年6月22日付、国立標準技術研究所(National Institute of Standards and Technology:NIST)の標記発表の概要は以下のとおり)

本日、ジーナ・レモンド商務長官は、NISTが急速に進歩する人工知能(AI)技術に対処するため、「AIリスク管理フレームワーク(AI RMF)」の成功に基づいて、新たな「公開ワーキンググループ」(以下WG)を立ち上げると発表した。このWGは、生成AI、すなわちコード・テキスト・画像・ビデオ・音楽などのコンテンツ全般を生成できるAIの機会と課題に対処する。また、生成AI技術に関連する特別なリスクに対処するためのガイダンスをNSITが策定するのを支援する。本WGは、官民の技術専門家からなるボランティアを活用し、技術や市場提供物の急速な変化をもたらしているこの種のAIに関連するリスクに焦点を当てるものである。

NISTは、WGに対し、短・中・長期それぞれの目標を設定した。短期的には、生成AI技術の開発に役立つAI RMFの活用法を説明するガイダンスに関する意見収集を行う。プロファイルと呼ばれるこの種のガイダンスは、関連するリスクに対処するためのAI RMFの活用を支援・奨励するものである。

中期的には、生成AIに関連する試験・評価・測定に関するNISTの作業を支援する。これには、コンピューターセキュリティ・ハッキングの会議である「2023 DEF CON」における「AIビレッジ(AI Village)」への参加の支援も含まれる。

長期的には、健康・環境・気候変動などの分野における現代の最重要課題に対処するために、強力な生成AI技術が生産的に使用される可能性を高めるための具体的な機会を模索する。また、AIアプリの開発の前後と利用中のリスクに対処し、管理できるように支援する。

[DW編集局]