[本文]

国・地域名:
米国
元記事の言語:
英語
公開機関:
国立科学財団(NSF)
元記事公開日:
2023/06/26
抄訳記事公開日:
2023/07/26

NSF、材料科学の実用化を加速する研究センターに1億6,200万ドルを投資

NSF invests $162 million in research centers to accelerate materials science from lab to factory

本文:

(2023年6月26日付、国立科学財団(National Science Foundation:NSF)の標記発表の概要は以下のとおり)

NSFは、新たに9つの材料研究科学工学センター (Materials Research Science and Engineering Centers:MRSEC)を設置する。各センターには6年間で1,800万ドル、総計で1億6,200万ドルが提供される。これらのセンターは、核融合炉用耐熱材料から量子レベルの情報処理材料まで、様々な先端材料の創出を推進する。

現在、NSFは20のMRSECを支援し、材料研究における米国のリーダーシップに不可欠な幅広い分野の研究プロジェクトを推進している。MRSECは、新たな商業機会と産業の創出に加えて、学生や若手研究者の育成も行う。

今年採択された9つのMRSECは、次のとおり:

▽イリノイ大学アーバナ・シャンペーン校材料研究科学工学センター:材料内ひずみ利用による電子移動制御、量子材料内の情報保存・処理モデルやエネルギー生産・貯蔵の研究
▽テキサス大学オースティン校材料力学・制御センター:新規ソフトバイオマテリアル、原子・分子薄膜材料の設計
▽ワシントン大学分子工学材料センター:光制御型磁性材料、「弾性量子物質(elastic quantum matter)」材料の開発
▽ノースウェスタン大学材料研究科学工学センター:バイオインスパイアード材料、電子・イオン両伝導性材料の開発
▽ペンシルベニア大学物質構造研究所:環境や外部トリガーに適応する新材料、生体組織様合成バイオ材料の開発
▽カリフォルニア大学サンタバーバラ校材料研究所:高リサイクル性ポリマー、生体模倣材料の開発
▽ウィスコンシン大学マディソン校材料研究科学工学センター:新規ガラス状材料、超高速磁気スイッチング特性薄膜材料の開発
▽テネシー大学先端材料・製造センター:人工知能による量子材料の理解・設計・制御の加速、超高温・超高圧耐性材料の開発
▽ミシガン大学材料イノベーションセンター:量子情報処理用ナノスケール構造材料、自己修復・リサイクル可能高分子材料の開発

[DW編集局]