[本文]

国・地域名:
ドイツ
元記事の言語:
ドイツ語
公開機関:
ドイツ連邦教育研究省(BMBF)
元記事公開日:
2023/06/22
抄訳記事公開日:
2023/07/28

BMBF:核融合研究を次のレベルに引き上げ

Stark-Watzinger: Wir wollen die Fusionsforschung auf die nächste Stufe heben

本文:

(2023年6月22日付、ドイツ連邦教育研究省(BMBF)による標記発表の概要は以下のとおり)

ベッティーナ・シュタルク=ヴァッツインガー(Bettina Stark-Watzinger)BMBF大臣は本日、BMBFが進めている核融合研究に関するポジションペーパーを発表した。その中で、核融合研究分野におけるドイツの立ち位置と、可能性について明確に示した。

BMBF大臣は次のように述べている。「核融合の実現により、ドイツにとってのすべてのエネルギー問題を解決する機会が得られる。核融合研究を次のレベルまで引き上げ、核融合発電所を早期に実現したい。ポジションペーパーは、新たな資金調達プログラムと、産業を含めた核融合エコシステムの基礎となるものである。将来のエネルギー核融合に関して、ドイツは先端を走っており、その優位性を活かし、テクノロジーに関しては前提を設けずに、野心的に取り組む必要がある。そのための資金を提供したい。また、核融合にはそぐわない原子力法とは別に、企業に計画の安全と安心を与える新たな規制の枠組みを策定する必要がある」

本ペーパーは、国家核融合研究の戦略的方向転換および初の核融合発電所建設への道程の基礎となるものである。新たな資金提供プログラムは、磁気核融合とレーザー核融合の両方に対応できるようにし、的を絞って核融合研究の促進を強化することを目的としている。

このペーパーのポイントは、核融合発電所の建設のためのドイツ企業の強化と、核融合エコシステムの構築であり、企業が研究機関のノウハウと必要なインフラにアクセスできるようにすることである。そのために、企業がアクセスでき、テスト施設としても利用できるさまざまなテーマ分野のハブをつくる予定である。

[DW編集局]