[本文]

国・地域名:
米国
元記事の言語:
英語
公開機関:
国立標準技術研究所(NIST)
元記事公開日:
2023/06/22
抄訳記事公開日:
2023/07/31

国家人工知能諮問委員会、AI技術のリスク対処に関する報告書を発表

National Artificial Intelligence Advisory Committee Releases First Report

本文:

(2023年6月22日付、国立標準技術研究所(National Institute of Standards and Technology:NIST)の標記発表の概要は以下のとおり)

国家人工知能諮問委員会(NAIAC)は、大統領と大統領府科学技術政策局の国家人工知能イニシアチブ室に助言するための組織であり、NISTが事務局を務めている。このたびNAIACは初の報告書を大統領に提出した。また、刑事司法制度における人工知能(AI)技術の利用に対処するための法執行小委員会(Law Enforcement Subcommittee)を設立し、AIの社会的影響を調査する作業部会の再編を完了した。

同報告書は、AI技術のメリットを最大化しつつ、その弊害を低減するために米国政府が取り得る措置を提言している。これには、信頼できるAIにおける米国のリーダーシップを強化する新たな措置、新たな研究開発構想、国際協力の強化、AI時代の米国の労働者を支援する取り組みなどが含まれる。報告書はまた、生成AIなど急速に発展するAIの分野を含めた、今後2年間のNAIACの重点分野も明らかにしている。

チャットボットや新たなコンテンツを作成するその他のツールに役立つ大規模言語モデルを含む生成AIなどのAI技術の開発と普及のペースが速いことを考慮し、本委員会はまた、今後数年という短期間で作業を進めるための様々な仕組みも検討する予定である。

作業部会の再編を踏まえた、NAIACの新たな重点分野は以下のとおり:

■AIの未来:次世代AIにおけるイノベーションの持続
■仕事と労働者にとってのAI
■AI規制と行政措置
■エンゲージメント、教育、インクルージョン
■生成型次世代AIの安全性と保証
■権利を尊重するAI
■AI政策とAIを活用したソリューションに関する国際協力
■AIシステムの調達
■AIと経済

[DW編集局]