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- 国・地域名:
- ドイツ
- 元記事の言語:
- ドイツ語
- 公開機関:
- ドイツ連邦教育研究省(BMBF)
- 元記事公開日:
- 2023/07/05
- 抄訳記事公開日:
- 2023/08/04
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新たな育種技術で人類が抱える課題を解決
- 本文:
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(2023年 7月5日付、ドイツ連邦教育研究省(BMBF)の標記発表の概要は以下のとおり)
欧州連合(EU)委員会は、いわゆる「新規育種技術(Neuen Züchtungstechniken:NZT)」に関する新たな規制枠組みに関する法案を提示した。
ベッティーナ・シュタルク=ヴァッツインガー(Bettina Stark-Watzinger)BMBF大臣は次のように述べた。「新規育種技術に関する新たな規制枠組みに関する法案を歓迎する。法案の趣旨は適切で、科学の進歩に対応したものである。この技術は、我々人類が直面する大きな課題に対する解決策となり得るものである。これにより、害虫や酷暑、干ばつなどの異常気象に強い植物を、これまでにない速さで生産できる。即ち、一方で環境を保護しつつ、気候による農作物の不作に対処する機会を与えてくれる。この技術により、従来法に比べて、はるかに速く、より資源効率の良い方法で、植物を改良し、耐性のあるものとすることが可能となる。この新技術の成果を使わない手はない」
この新育種技術は、より速く、より効率的に、より正確な植物の育種を可能にする複数のバイオテクノロジー育種プロセスからなる。これには、目的に合わせたゲノム変化を起こすことのできる遺伝子のハサミ、CRISPR/Casも含まれる。例えば、特定の遺伝子のオン・オフや、除去・置換を行うことができる。このようにして改良された植物は、従来の方法によって育てられた植物と変わらないことが多い。
[DW編集局]