（2023年6月30日付、欧州委員会の標記発表の概要は以下のとおり）

EU・韓国閣僚会合の機会に、双方は包括的かつ強靱なデジタル変革に向けた協力を推進するための重要な成果について合意した。双方は、半導体、高性能コンピューティング（HPC）と量子技術、5GとBeyond 5G、プラットフォーム経済、人工知能（AI）、サイバーセキュリティに取り組むことで合意した。

EU と韓国は、半導体分野で優れた能力を有している。両者は、補完的な分野での研究促進を目的とした「半導体研究者のための韓国・EUフォーラム」の設立を決定した。HPC分野では、両者は、異常気象や材料科学などの共通関心事項で使用するアプリケーション開発で協力することに合意した。これらの目的を達成するため、EUと韓国は、研究者がそれぞれのHPCインフラにアクセスしやすくするよう努める。また、標準化と研究に取り組むための量子専門家グループも設立される。

両者は、5G技術におけるリーダーシップを基盤として、6Gに関する共通のビジョンを策定する。また、AIに関する協力を強化し、生成AIの大規模モデルなど、信頼できるAIへの取り組みについて、双方から定期的に最新情報を得ることができる恒久的な対話を確立し、AIに関連する国際標準化団体の共通アプローチを支援する予定である。

EUと韓国は、包括的で強靭なデジタル変革に向けた協力を強化する措置を講じることとした。両者は、特に情報交換や産業協力を通じて、サイバーセキュリティに関する協力を強化することに合意し、「インターネットの未来のための宣言（Declaration for the Future of Internet）」の原則を引き続き実行していく。

[DW編集局]