[本文]

国・地域名:
米国
元記事の言語:
英語
公開機関:
国立科学財団 (NSF)
元記事公開日:
2023/07/12
抄訳記事公開日:
2023/08/15

NSF、研究セキュリティに関する研究プログラムを開始

NSF announces Research on Research Security Program

本文:

(2023年7月12日付、全米科学財団(National Science Foundation: NSF)の標記発表の概要は以下のとおり)

第二次世界大戦以来、米国は科学技術研究とイノベーションにおいて世界をリードしてきたが、その成功の鍵は、開放性と協調性を促し、社会全体に利益をもたらす原則と価値観に基づく研究モデルにある。NSFはその使命の一環として、米国の研究活動の保護に尽力しており、他の連邦機関、法執行機関、インテリジェンスコミュニティと緊密に協力して取り組んでいる。こうした取り組みを踏まえ、NSFは、国家安全保障大統領覚書-33と、それに付随する実施ガイドラインに従い、研究セキュリティ分野の研究に特化した新たなプログラムを立ち上げる。この「研究セキュリティ研究プログラム(Research on Research Security Program)」は、サイバーセキュリティ、海外渡航におけるセキュリティ、研究セキュリティ・輸出管理の訓練などの重要な分野の特性、範囲、課題、可能性を理解するのに役立つ。

本プログラムでは、特に研究セキュリティのリスクを特定する方法と、それを予防・軽減するための戦略を評価するプロジェクトに資金を提供する。この研究は、この研究分野に対する認識を高めるとともに、研究コミュニティのためのベストプラクティスの開発に役立てられ、研究活動を保護し、透明性と連携を強化し、責任を持って研究成果を開示する方法や、米国の研究モデルのインテグリティを確保するための積極的な措置について、研究者に指針を提供する。

NSFは本プログラムの開始を前に、意識向上のためのワークショップに資金を提供し、国内外の研究セキュリティの専門家を集め、本プログラムで研究すべきテーマやトピックを特定し、その成果を公開する予定である。

[DW編集局+JSTワシントン事務所]