[本文]

国・地域名:
英国
元記事の言語:
英語
公開機関:
科学・イノベーション・技術省(DSIT) 
元記事公開日:
2023/05/23
抄訳記事公開日:
2023/08/16

データ、科学、イノベーションを統合してより有効な土地利用を図る

Finding common ground: Integrating data, science and innovation for better use of land

本文:

(2023年5月23日付、科学・イノベーション・技術省(DSIT)の標記発表の概要は以下のとおり)

 地理空間委員会(Geospatial Commission)は、国土利用の強い要請を国家横断的な課題として認識し、「国家土地データプログラム(NLDP)」を開始した。NLDPでは、土地利用の主要課題を調査し、革新的なデータ分析と根拠が、どのような場所でより適切な土地利用の意思決定を支援できるかを実証した。直近の報告書では、都市と地方のニーズをより統合的に把握して、土地利用の意思決定を支援するため、英国のデータ機能を強化する方法について提言を示している。

 上記報告書は次の4項目の提言をしている。

1.「土地利用分析タスクフォース(Land Use Analysis Taskforce)」の設立

新たな省庁横断的なガバナンスを通じて、共有された空間的な根拠基盤をまとめることで、意思 決定者がさまざまな機会やトレードオフを検討し、利用可能な土地において国家的優先事項が確実に実現されるようにする。

2.多面的便益をもたらすより良い土地利用の意思決定を可能にする意思決定支援・可視化ツール」の開発

革新的なツールは、土地利用の選択に関するより良い情報を提供し、地域の利害関係者が土地利用の枠組みに有意義に貢献することを可能にする。

3.土地利用に関する政策立案、学術研究、業界実践の間の連携強化

4.土地利用データと分析の相互運用性の向上を支援する、主要な土地利用データの標準的な分類の策定

 本報告書は、土地利用が基本的に空間活用の課題であることを強調している。土地利用は互いにうまく共存できない場合もあるが、同じ土地を複数の目的(屋上の太陽エネルギーなど)に活用する、多角的な土地利用の大きな機会がある。本報告書では、エネルギー、住宅、生物多様性、食料、水、輸送の6つの分野にわたってこれらの機会を検討している。

[DW編集局]