[本文]

国・地域名:
英国
元記事の言語:
英語
公開機関:
英国研究・イノベーション機構(UKRI)
元記事公開日:
2023/06/01
抄訳記事公開日:
2023/08/18

HNCDI、英国の生産性、イノベーション、経済成長を促進

HNCDI set to boost UK productivity, innovation and economic growth

本文:

(2023年6月1日付、英国研究・イノベーション機構(UKRI)の標記発表の概要は以下のとおり)

最新の報告書は、ハートリー国立デジタル・イノベーション・センター(HNCDI)が、多くの分野にわたって英国にますます大きな経済的、社会的利益をもたらしていることを確認している。

2021年に発足したHNCDIは、科学技術施設会議(STFC)のハートリー・センターとIBMとの5年間にわたる2億1,000万ポンドの共同事業であり、STFCのSci-Techデアズベリー研究所に設置された。ここを通じ、企業は、精密医療から洪水リスクまで、さまざまな産業課題を克服するために、AIや量子コンピューティングなどのスキルや必要なデジタル技術を導入することができる。
テクノポリスが作成したHNCDI進捗報告書は、プログラム開始から最初の18か月間における成果と課題を概説し、HNCDIの各ワークストリームで達成した成功事例を示している。各ワークストリームは、デジタル導入に関する次の主要4段階に対応している。

・explore:デジタルとAI技術を産業界の課題に応用する。
・excelerate:英国の産業界全体にAIソリューションを取り込む
・emerging technology:新興技術の将来への投資を推進する
・explain:デジタル技術の応用教育

上記報告書によると、2022年12月の時点で、HNCDIプログラムは次の成果をあげている。

・emerging technology, explore、excelerateの研究開発ワークストリームにおいて、44件のプロジェクトを立ち上げた。
・上記3ワークストリームにおいて、22のパートナー組織と関わり、産業界の協力により157,080ポンドの資金を確保した。
・10件の査読済み論文を発表、2件の特許申請が進行中である。
・explainワークストリームでは、産業界向けの無料研修を通じて、239の組織から544人の個人の参加を得た。

HNCDI進捗報告書が特に取り上げている事例には次のものがある。

・AIを活用した炎症性腸疾患の精密医療
・創薬を加速するための量子機械学習戦略
・AIを活用した洪水リスクのマッピング
・NSGピルキントン社によるデータ科学の採用

[DW編集局]