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- 国・地域名:
- 英国
- 元記事の言語:
- 英語
- 公開機関:
- 英国王立協会
- 元記事公開日:
- 2023/06/01
- 抄訳記事公開日:
- 2023/08/22
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海洋・海事科学政策プログラム
- 本文:
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(2023年6月1日付、王立協会の標記発表の概要は以下のとおり)
海洋・海事科学政策プログラム(Ocean and Marine Science Policy Programme)は、学界、政策、産業界の間での知識移転の促進を目的としている。海洋科学の初期キャリア研究者(ECR)と初期キャリア海洋専門家(ECOP)が、自分たちの研究について更に広範な有用性を理解し、特に政策立案やビジネス上の意思決定において、他の研究者や政策立案者とのネットワークを強化するためのプラットフォームを提供する。本プログラムを通じて、ECRとECOPに対し、彼らの研究が科学政策にどのような影響を与えることができるかについての識見を提供し、「海洋の10年(Ocean Decade)」の目標達成に向けて重要な知識を特定、生成、活用する機会を創出する。本プログラムはまた、海洋政策に資する専門知識へのアクセスを政策立案者に提供することも目的としている。
■ 海洋に焦点を当てることの重要性
王立協会は、長年にわたり海洋に関心を持ち、多くの王立協会フェローが海洋堆積物から海洋物理学・海洋化学まで、幅広い海洋科学に取り組んでいる。海洋に関する我々の理解が深まるにつれて、その役割は特に生活の糧の源として、また新たな形態のエネルギーの供給において重要になってきている。しかし、海洋は現在、生物多様性の損失や海洋循環様態の壊滅的な減速の可能性などの影響を伴う、前例のない人間と環境の軋轢に直面している。
海洋の複雑性を理解することが、海洋の保全、持続可能な管理、科学に基づいた政策の鍵となる。政策による対応は、人類の需要を持続的に満たす健全な海洋を創造する最前線となる。科学に基づいた政策とビジネス上の意思決定の必要性を踏まえ、英国王立協会は、「国連持続可能な開発のための海洋科学の10年(UN Decade of Ocean Science for Sustainable Development)」の目標を達成するために必要な科学と政策を支援するため、「海洋科学政策プログラム(Ocean Science Policy Programme)」を新たに立ち上げた。本プログラムでは、ECR、ECOP、業界専門家、政策立案者が集結して、持続的に管理された健全な海洋の実現に不可欠な知識を特定するものである。プログラムは、海洋酸性化から気候変動が海洋に与える影響まで、海洋関連課題に関する政策助言を提供するという王立協会の長年の関心を追求するものである。
■ 「国連海洋の10年」の承認プログラム
「海洋科学政策プログラム」は、海洋保全のための世界的な取り組みと研究を集結させる国連の「持続可能な開発のための海洋科学の10年」への参画承認を受けたプログラムである。
一連の成果を達成するため、「国連の10年」には10の課題が特定されているが、本プログラムは次の3項目に焦点を当てる。
・持続可能な海洋経済(課題 4)
・海洋と気候の連環(課題 5)
・能力開発(課題 9) [DW編集局]