中国の上海交通大学が発表するランキング「世界の大学アカデミック・ランキング」（ARWU：Academic Ranking of World Universities／通称・上海ランキング）の今年の結果が発表され、フランスからは27の高等教育機関がランクインした。フランスの高等教育・研究省が15日、ランキングの結果を引用して発表した。

　フランスのトップはパリ＝サクレー大学で、世界15位だった。前年より順位を一つあげ、2020年以来守り続けているトップ20の座を守った。またトップ20に入った機関数としては、フランスは４年連続で世界３位（※注１）となった。

　フランスではパリ＝サクレーのほか、パリ人文科学大学（世界41位）、ソルボンヌ大学（同46位）、パリ・シテ大学（同69位（※注２））とも合わせ、４大学が100位以内に入った。

　シルヴィー・ルタイヨ高等教育・研究大臣は、27機関のうち3分の2以上がトップ500位に入ったことなどを評価。また、2018年12月以降に政府の方針で高等教育・研究機関の統合・再編で誕生した16機関のうち、12機関がランクインしたことにも注目し、今回のランキングは新しいモデルが成功した裏付けだ、などとした。

◇

　（※注１）トップ20位以内に入った機関数の１位は米国（15機関）で、２位は英国（３機関）、３位タイとして、フランスとスイス（各１機関）が並んでいます。
　（※注２）フランス政府の引用による発表では、パリ・シテ大学は68位とされていますが、実際に発表されているARWUのランキングでは69位です。

（フランス担当フェロー・内田遼）

[DW編集局]