[本文]

国・地域名:
米国
元記事の言語:
英語
公開機関:
科学技術政策局(OSTP)
元記事公開日:
2023/07/11
抄訳記事公開日:
2023/08/29

OSTP、オープンサイエンスに関する若手研究者とのリスニングセッションの概要報告

Readout of OSTP Open Science Listening Sessions with Early Career Researchers

本文:

(2023年7月11日付、大統領府科学技術政策局(Office of Science and Technology Policy:OSTP)の標記発表の概要は以下のとおり)

オープンサイエンスは、研究の成果や手法へのアクセスを拡大し、発見とイノベーションの促進、国民の信頼向上、エビデンスベースの意思決定の強化に資するものである。バイデン政権が、温室効果ガス排出量の抑制から社会的不平等の是正、がんの撲滅に至るまで、オープンサイエンスを優先事項の中心に置いているのはそのためである。OSTPは、「オープンサイエンス年」の一環で、連邦資金による研究への無償、即時、公平なアクセスを確保する「2022年パブリックアクセス覚書」に基づき、若手研究者のニーズ、優先課題、体験に関する公開リスニングセッションを4回にわたり開催した。連邦政府関係者の他、1,000名以上が参加した。

参加者は、オープンサイエンスの将来は、長くその活動の最前線にいた若手研究者の声を中心に据える必要があることを明確にした。その他の主要な意見は以下のとおり。

▽より包括的で協力的な科学エコシステム促進のための、オープンサイエンスに関わる政策やプログラムにおける公平性の確保
▽若手研究者の教育訓練機会を支援する資金とリソースの拡充
▽論文以外の研究成果の共有に対して、研究・業績評価上の報酬を与えることによる学術情報流通とデータの効果的な収集・共有の促進
▽インフラ・リソースの一元化や知識共有のためのネットワークへの投資による、技術支援やスキル開発の機会への公平なアクセスの確保
▽プレプリント論文の共有によるオープンピアレビュー機会の拡大、幅広い市民との研究成果の共有と交流のための科学コミュニケーションや市民参加の取り組み
▽研究の成果・手法への公平なアクセス拡大による研究課題や解決策の共同考案、公開されたデータやソフトウエアを活用した実践的な教育の機会の提供

[DW編集局]