[本文]

国・地域名:
英国
元記事の言語:
英語
公開機関:
科学・イノベーション・技術省(DSIT) 
元記事公開日:
2023/07/19
抄訳記事公開日:
2023/09/01

医療、食品、環境保護に革命を起こす工学生物学企業を政府が支援

Government backing UK engineering biology firms to revolutionise medicine, food and environmental protection

本文:

(2023年7月19日付、科学・イノベーション・技術省(DSIT)の標記発表の概要は以下のとおり)

英国の工学生物学分野の可能性を最大限に引き出すため、科学界の指導者や閣僚が会合する中、さまざまな分野で生物学の力を活用する英国企業が注目を集めることになる。

政府は、英国における工学生物学の政策立案に重要な助言を求めるため、9月まで実施されるエビデンス募集の開始に際して、新興企業から中小企業に至るまで、全国の革新的な発明を発表する企業の参加を呼びかけた。

工学生物学では、厳密な工学上の原理を生物学に適用し、細胞やタンパク質などの生物学的システムを新たに設計したり、再設計したりすることを可能にする。それは、我々の食糧の栽培、治療法の開発、自動車・住宅・オフィスの運用に必要な燃料の生産方法を変える可能性を秘めている。その実例として、ファイザー・ビオンテック社とモデルナ社によって開発された新型コロナウイルスに対する革新的なmRNAワクチンがある。

英国研究・イノベーション機構(UKRI)の「成長のための合成生物学(Synthetic Biology for Growth)」プログラムを通じた1億ポンド以上の投資を含め、過去10年間に政府が早くから行ってきた先進的な投資などにより、英国は工学生物学のリーダーとなっている。政府が推進している5つの重要技術の1つとして、英国の工学生物学分野は驚異的なスピードで成長する可能性があり、首相の優先課題である経済成長を推進するものである。

[DW編集局]