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- 国・地域名:
- 英国
- 元記事の言語:
- 英語
- 公開機関:
- 科学・イノベーション・技術省(DSIT)
- 元記事公開日:
- 2023/08/01
- 抄訳記事公開日:
- 2023/09/07
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1億6,000万ポンドの「衛星基金」でブロードバンド・5Gサービスのカバレッジ拡大を促進
- 本文:
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(2023年8月1日付、科学・イノベーション・技術省(DSIT)の標記発表の概要は以下のとおり)
ミシェル・ドネランDSIT大臣は本日、英国の隅々まで5G・ブロードバンドのカバレッジ拡大に取り組む英国のイノベータに対して、次世代ハイテク衛星の実現計画より、最大1億6,000万ポンドを提供すると発表した。
「地球低軌道(LEO)」衛星は、次世代の宇宙技術を代表するもので、妨害攻撃に対して比類ないレジリエンスと耐性を提供する。その重要性は、ロシアによるウクライナへの不法侵略において実証され、最も困難な状況においても継続的で信頼性の高い接続が確保されている。「地球低軌道接続(CLEO)」計画は、英国の研究者や企業に、新たなコンステレーション開発を推進するための重要な支援を提供することにより、英国で確立され、成長を続ける衛星産業をさらに強化するものである。
これには、より優れたハードウェアでよりスマートな衛星をサポートすること、AIを活用してデータ配信を高速化すること、衛星同士を接続して接続を向上させることなどが含まれ、これらにより、世界中の数十億人にサービスを提供する相互接続ネットワークが構築される。提案された計画は、英国企業が次世代の地球低軌道衛星開発において確実な支援を受け、英国の衛星産業を世界的なリーダーへと導くものである。この開発は、英国の衛星通信への史上最大の投資となり、英国の可能性を開花させるものとなる。
このパッケージは、政府の「科学技術枠組み」で示された未来型テレコム(Future Telecom)の改善という重要優先課題に取り組みつつ、オックスフォードシャー州ハーウェルのESCATにある5G試験施設など、さまざまな稼働中の5G統合プロジェクトによって補完され、サービスが行き届いていない遠隔地にネットワークを構築し、英国のあらゆる地域に高速インターネット・接続をもたらすことを目指している。
政府は、宇宙分野における英国の能力と長期目標を推進するため、最大1億ポンドの助成金を検討している。政府はまた、欧州宇宙機関(ESA)UKが支援する「電気通信システム先端研究(ARTES)」プログラムからの6,000万ポンドで、この助成金を追加支援する可能性も検討している。本計画は、AIや機械学習など、次世代LEO衛星通信技術の多くの重要領域で英国のリーダーシップを確立するものである。
CLEOは、数百もの衛星を宇宙へ打ち上げるために必要な研究開発を可能にし、英国の通信インフラに革命をもたらし、接続のギャップを埋めることを目指している。
[DW編集局]