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- 国・地域名:
- 米国
- 元記事の言語:
- 英語
- 公開機関:
- 国立科学財団(NSF)
- 元記事公開日:
- 2023/08/02
- 抄訳記事公開日:
- 2023/09/07
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NSF、ウクライナの教育・科学システム強靱化のための国際多国間パートナーシップを発表
- 本文:
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(2023年8月2日付、国立科学財団(NSF)の標記発表の概要は以下のとおり)
NSFは、欧州5か国の資金提供機関とともに、「ウクライナの強靭な教育・科学システムのための国際多国間パートナーシップ(International Multilateral Partnerships for Resilient Education and Science System in Ukraine:IMPRESS-U)」に関する覚書に署名した。
IMPRESS-Uは、NSF主導の共同出資プログラムで、2つの主要目標を掲げている。国際協力を通じた科学・工学研究、教育、イノベーションの卓越性の支援、およびウクライナの科学者と国際研究コミュニティとの一体化の促進、である。
これには、NSFの他、エストニア研究評議会、ラトビア科学評議会、リトアニア研究評議会、ポーランド国立科学センターおよび国立学術交流庁、ウクライナ国立研究財団、全米科学・工学・医学アカデミー(NASEM)、米国海軍研究局(ONR)、そして民間の助成団体や財団が参加している。
このパートナーシップは、既存の研究活動に上乗せして資金提供を行うもので、米国の研究者がNSFに追加的に国際共同研究を申請するための多国間取り決めを提供する。申請がNSFでの審査に通れば、他の参加機関から共同資金提供がなされることが想定されている。各申請には米国、ウクライナ、そしてその他の参加国の少なくとも一か国の研究者が参加しなければならず、各国がそれぞれの研究者に資金提供することが見込まれている。ウクライナの研究機関のみに属する研究者は、ウクライナ国立研究財団の資格規定に従って、NASEMを通じ民間の助成団体や財団から支援を受けられる可能性もある。
本覚書は、今夏から3年間の協力枠組みとして、共同募集、ミーティング、ワークショップ、カンファレンスなど、今後の議論や活動の調整と実行に向けた計画を示している。NSFは、資金状況と提案の質に応じて、10-15件の国際共同研究を助成する予定である。
[DW編集局+JSTワシントン事務所]