[本文]

国・地域名:
EU
元記事の言語:
英語
公開機関:
欧州委員会(EC)
元記事公開日:
2023/08/03
抄訳記事公開日:
2023/09/08

エラスムス+:世界の高等教育現代化のための159のプロジェクトを選定

Erasmus+: 159 projects selected to modernise higher education worldwide

本文:

(2023年8月3日付、欧州委員会の標記発表の概要は以下のとおり)

欧州委員会はこのほど、世界の第三国の高等教育の現代化と質の向上を支援する「エラスムス+高等教育能力開発(Erasmus+ Capacity Building for Higher Education)」の下での助成対象として、159のプロジェクトを選定した。これらのプロジェクトはすべて、高等教育の国際協力の支援、教育制度の改善、世界規模での成長と繁栄の強化という全体的な目的に応えるものである。

今回選定されたプロジェクトを通じて、EU加盟国を含む約130の国から、2,500人の高等教育関係者が高等教育の現代化と国際化のために協力することになる。2023年の予算は、総額1億1,530万ユーロで、中央アフリカにおける数学の専門化、ラテンアメリカにおける社会的弱者のための公平と平等に関する法についての大学での研究、南地中海における持続可能なブルー・エコノミーのカリキュラム、東南アジアにおける保健教育の変革のためのコースなどを推進する。その他の地域のプロジェクトでは、中央アジアの女性のための起業スキル、西バルカン諸国におけるデジタル教育の体制整備、中東における大学の国際関係事務所の開設、西アフリカにおける食糧・栄養のレジリエンスに関するカリキュラムなどに焦点を当てている。

EUは今年、ウクライナの高等教育のデジタル環境を強化する大学向けの大規模エラスムス+・プロジェクトを支援するため、ウクライナへの追加支援として500万ユーロを割り当てた。「DigiUni」と呼ばれるこの4年間のプロジェクトは、ウクライナの大学向けに高性能のデジタル・プラットフォームを開発する予定で、特に国内外に避難を余儀なくされた学生に恩恵となるものである。

[DW編集局]