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- 国・地域名:
- 米国
- 元記事の言語:
- 英語
- 公開機関:
- 国家科学技術会議(NSTC)
- 元記事公開日:
- 2023/08/03
- 抄訳記事公開日:
- 2023/09/12
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NSTC、「持続可能な化学に関する報告書」を発表
- 本文:
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(2023年8月3日付、国家科学技術会議(National Science and Technology Council:NSTC)の標記発表の概要は以下のとおり)
NSTCは、2021年国防権限法に基づいて標記報告書をとりまとめた。
持続可能な化学とは、再生可能エネルギーによって化合物や材料を高効率に生産する化学であり、人の健康や環境に配慮した設計、製造、使用、使用後の管理を含み、循環性、社会のニーズ、経済の強靱性に貢献しつつ、資源の枯渇や廃棄物の蓄積なしに元素や材料などの永続的使用を目指すものである。
化学は、米国製造業の競争力の基盤であり、生活水準の向上、高収入雇用の確保、再生可能な資材の供給、低炭素で循環型の経済への移行の最前線にある。将来の課題や機会に対処するため、より持続可能な化学製品、反応、技術を開発する必要があり、本報告書は持続可能な化学の発展における官民協力の重要性を強調している。
本報告書は、持続的な化学を支援する連邦政府のプログラムや活動を調整することを目的として、現在の連邦政府の活動、重大なデータギャップや研究ニーズ、戦略的行動を取るべき機会について概説している。また行政の優先事項に沿って、環境正義、データや技術開発への公平なアクセス、クリーンエネルギー産業の強化、ネットゼロへの移行、気候変動の緩和、サプライチェーンの強靱化、環境影響への対処、バイオテクノロジーやバイオエコノミーの機会との接点についても考察している。
本報告書は、重要な戦略分野として、▽データの共有、▽規格と指標の開発、▽ライフサイクル評価/モジュール設計、▽インセンティブ、▽教育、▽資源アクセス、▽代替策、▽循環性、▽革新的手法、を特定しているほか、連邦機関、協力機関、パートナーのためのロードマップを提供している。
[DW編集局]