学生の技術習得を目的に全国100大学以上に設置されている育成機関「大学技術施設」（IUT）やその課程について、高等教育・研究省は７日、年間1,500万ユーロを投じて体制を強化すると発表した。IUTのコースを増設するとともに、そのIUTの３年課程である「大学技術課程」（BUT）を国内各地で広めることを目指す。

　発表によると、1,500万ユーロの使い道は二つに大別され、そのうち100万ユーロは、ナント、ブザンソンなど５か所のIUTで新しいBUTの専攻コースを設けるために投資する。

　また1,400万ユーロは、３年課程のBUTをさらに地方に拡大するために使う。特に募集数に対する入学者の比率を高めなければならない40程度のIUTを特に支援対象とするという。資金供給は2024年予算から行うが、まず23年末から800万ユーロを投じ、さらにその後の支援については24年秋学期スタート時の学生数をみながら決める二段階方式にする。

　一連の施策は、設置大学と国との間で交わす事業計画（COMP）にもとづいて実施するといい、政府は、国内の各地域や全国的にはもちろん、国際的にも重要とされる懸案に挑むための人材育成につなげたい考えだ。

[DW編集局]