[本文]

国・地域名:
米国
元記事の言語:
英語
公開機関:
大統領府
元記事公開日:
2023/08/09
抄訳記事公開日:
2023/09/13

バイデン政権、国家の重要ソフトウェア保護のための人工知能サイバーチャレンジを開始

Biden-Harris Administration Launches Artificial Intelligence Cyber Challenge to Protect America’s Critical Software

本文:

(2023年8月9日付、大統領府の標記発表の概要は以下のとおり)

バイデン政権は本日、人工知能(AI)を使って、インターネットや重要インフラを運用するためのコードなど、重要ソフトウェアを保護する2年間の大規模コンテスト「AIサイバーチャレンジ(AIxCC)」を開始した。AIxCCでは、AIを利用してソフトウェアの脆弱性を特定・修正する課題に、各応募者が挑戦する。国防高等研究計画局(Defense Advanced Research Projects Agency:DARPA)が主導するこのコンテストでは、Anthropic、Google、Microsoft、OpenAIなど、専門知識と最先端の技術を持つ主要AI企業との協働も行われる。本コンテストには約2,000万ドルが提供され、喫緊の課題であるコンピューターコードの安全保障を向上させる新技術の開発が推進される。これは、新興技術の責任ある進歩と国民の保護を保証するためのバイデン政権による最新の動きである。

AIxCCは、自動化された拡張性の高い方法で脆弱性を発見・修正し、電力網から日常の輸送システムまで、インターネットや社会全体で使用されるソフトウェアの保護に役立つAIの可能性を実証するものである。AIxCCへの幅広い参加と公平な競争環境を確保するため、DARPAは中小企業を対象にした700万ドルの提供も行う。リナックス財団のOpen Source Security Foundation (OpenSSF)がアドバイザーを務め、受賞したソフトウェア・コードが迅速に実用化され、重要なソフトウェアの保護や国民の安全確保に役立てられるよう支援する。

[DW編集局]