（2023年8月3日付、科学技術政策局（Office of Science and Technology Policy：OSTP）の標記発表の概要は以下のとおり）

本日、「がん・ムーンショット（Cancer Moonshot）」イニシアティブは、バイデン大統領の「統一アジェンダ（Unity Agenda）」の一環として始動させる奨励研究者のコホートを発表した。がん研究の将来を担う多彩な若手研究者が、全国の研究機関でプロジェクトを遂行することにより、がん撲滅への戦いを推進する。

バイデン政権は、がんムーンショット奨励研究者11名を支援するため、国立がん研究所（National Cancer Institute：NCI）を通じて5.4百万ドルを投じる。新進のがん研究者達は、この支援を活用して、人口に比して［有病率が］少数になっている集団におけるがんの予防と早期発見の取り組み強化、すべての国民のための新たながん治療法の開発、難治がんに対処する国全体の知見向上などのプロジェクトを通じて、がんへの対処の可能性を拡大していく。

このプログラムは、生物医学、臨床、行動科学、社会科学などの分野を含め、さまざまな分野のキャリア初期の科学者・イノベーターを支援する。2025年までにさらに最大30名の奨学生に資金提供を行う予定であり、次の申請は2024年2月末が期限である。

最初のコホートでは、前立腺がん、膵臓がん、肝臓がん、肺がん、子宮頸がん、脳腫瘍、直腸がんの研究に取り組む。

[DW編集局]