[本文]

国・地域名:
ドイツ
元記事の言語:
ドイツ語
公開機関:
ドイツ連邦経済・気候保護省(BMWK)
元記事公開日:
2023/08/21
抄訳記事公開日:
2023/09/20

BMWK大臣、産業のデジタル化を推進する助成公募「Manufacturing X」を発表

Habeck: „Bringen Digitalisierung der Industrie voran“

本文:

(2023年8月21日付、ドイツ連邦経済・気候保護省(BMWK)の標記発表の概要は以下のとおり)

ドイツ政府は、インダストリー4.0のプラットフォーム環境で発展してきた産業イニシアチブである「マニュファクチャリングX」を、デジタル戦略の重要プロジェクトとして選択し、公募を始めた。12月31日まで応募を受け付ける。参加者は、産業バリューチェーンに沿ったデータの信頼できる交換と共同使用を可能にしたいと考えていることから、サプライチェーンの監視、スマート生産、クローズド製品サイクルなどの、新しいデジタル・ソリューションとビジネスモデルへの道が拓かれる。

この助成プログラムの目的は、産業付加価値ネットワークにおける産業界企業間のデータベースの協力をさらに一歩進め、より競争力のある持続可能な産業に貢献することである。BMWKは、産業界のデータ交換のための業界横断的なデジタル・エコシステムの構築に、最大1億5,000万ユーロを助成する。この助成プログラムの目的は、産業バリュー・ネットワークにおける業界企業間のデータベースの協力を一歩前進させ、より競争力のある持続可能な産業へと推進・発展させることである。関心のあるコンソーシアムは、プロジェクトの概略を提示して助成を申請することができる。

ロベルト・ハーベック(Robert Habeck)BMWK大臣は「『マニュファクチャリングX(Manufacturing X)』は、産業のデジタル・トランスフォーメーション(DX)の重要な手段である。例えば、このイニシアチブは、データに関する緊密な協働を通じて、生産をより効率的にし、産業サプライチェーンの強靭性を高めることを目的としている。その結果、ドイツの産業は従来の製造業のサプライヤーから、世界のデジタル・サプライヤーに変貌すると同時に、気候に優しい製造業のパイオニアとなることができる」と述べた。

これを成功させるには、オープンソースのルールに従って、すべての関係者が共同で設計でき、共通で相互運用可能なソリューションを備えた統一されたシステム・アーキテクチャが必要である。今必要とされることは、多くの産業部門にとって重要なアプリケーション指向のプロジェクト構想である。産業サプライチェーンには、多数の中小企業や国際的なパートナーも含まれており、「マニュファクチャリングX」は、最初からそれらに開かれている必要がある。

申請は2023年12月31日までBMWKで受け付けるが、適切なプロジェクトは、年末に承認される場合がある。プロジェクトの期間は最大2026年末までである。

[DW編集局]